「寧波・杭州・蘇州・台北旅」を振り返って | 古代文化研究所

古代文化研究所

古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○今回の「寧波・杭州・蘇州・台北旅」を振り返って、得たものは、大きい。まず、コロナ禍で、長いこと中国へ出掛けることが出来なった。当古代文化研究所の場合、春秋航空の佐賀⇔西安路線の第一便が飛んだ際、2019年10月28日から11月8日に掛けて、西安・洛陽を中心に、中国中原を周回して来た。それがコロナ禍前の最後の中国訪問だった。

○それが2023年7月に、衝撃のニュースが飛び込んだ。それが香港国際空港が企画する「ワールド・オブ・ウィナーズ」と言うもので、航空券を無料でプレゼントするキャンペーンである。本当は中国本土へ行きたいのだが、ビザが無いと行けない。それで、急遽、香港へ出掛けた。

○その話は、次のブログに書いている。

  ・テーマ「ぶっとび香港」:50個のブログ

  ぶっとび香港|古代文化研究所 (ameblo.jp)

○中国には、相変わらず、ビザ無しでは行くことができない。早く以前のように、ビザ無しで、自由に中国へ行けることを願っている。ただ、『中国トランジットビザ』を使えば、上海・江蘇省・浙江省の範囲内であれば、144時間に限り、出掛けることができる。今回の旅行は、それを利用しての旅行だった。

○『中国トランジットビザ』は、便利と言えば、便利である。ただ、制約も大きい。まず、144時間と言う時間である。訪れた翌日から数えるらしいから、実質七日間有効と言うことになる。

○次に、移動出来る範囲も重要である。上海であれば、上海・江蘇省・浙江省なら、自由に行き来できる。しかし、それ以外には一歩も出ることができない。これは、結構、厳しいものがある。ビザ無しとは、全然、違う気がする。どうしても、心配が先に来る。

○それでも、何とか、中国へ行けるだけでも、有り難い。当古代文化研究所も、現在、74歳の老人である。何時までも、こういう一人旅が出来る年齢でも無くなって来ている。最近は、何時まで、こういう旅行ができるか、考えさせられる年齢である。

○それでも、中国で、出掛けたいところは、山ほど、ある。それが出来ないのが残念でならない。早く、元のように自由に行き来できることを願うばかりである。

○実は、2024年2月29日から3月5日に掛けて、北京へ出掛けて来た。同じく、『中国トランジットビザ』を利用しての旅だった。題して「北京漫歩」。考えてみると、30年振りの北京である。中国で、文化や歴史の舞台に北京が登場するのは、随分、後世になってからのことである。少なくとも、文学上は、北京は辺塞詩の舞台でしかない。したがって、なかなか、北京を訪れる機会が無かった。

○『中国トランジットビザ』で行動出来る範囲は、極めて狭い。それで、北京にも出掛けてみようと思った次第である。北京では、北京市・天津市・河北省の範囲で行動できる。狭いけれども、こういう時にしか行けないところでもある。当古代文化研究所が目指すのは、中国の文化であり、文学であり、歴史なのだから。

○「寧波・杭州・蘇州・台北旅」のブログを、都合、123個ものしたことになる。ある意味、新鮮な旅行であった。まさに、時代に翻弄されている。しかし、時には、こういう旅もまた良い。次回からは、「北京漫歩」の話を綴りたい。