天孫降臨の霊峰:高千穂峰登山 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

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○冬になって、霧島山が美しい。我が家からは北西の方角に、きれいに霧島連山を見ることができる。あまりに霧島山がきれいなので、どうしても登りたくなった。

○霧島山高千穂峯に登ったのは、2012年9月25日が最後ではないか。だから、1年以上登っていないことになる。今年最初の登山は2月13日の、同じ霧島山の韓国岳であった。その後、韓国岳には7月と9月にも登っている。

○今年2月13日の韓国岳登山では、夕陽に染まる霧島連山が申し分無く、美しかった。その時の様子は、以下のブログを参照されたい。
  ・書庫「天孫降臨の世界山」:ブログ『霧島山:韓国岳に登る』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37530501.html

○7月22日の韓国岳登山は、日の出を見たくて登った。朝日に浮かぶ霧島連山は幻想的で、これも十分美しいものであった。
  ・書庫「山の博物誌」:ブログ『韓国岳登山:2013年7月22日』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38000420.html

○9月19日にも韓国岳に登っている。この時は、中秋の名月を霧島山山頂で眺めようとしたものであった。残念なことに山頂には雲が出ていて、全く見ることは出来なかった。
  ・書庫「無題」:ブログ『2013年の仲秋の名月』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38166719.html

○2013年12月12日、午後1時過ぎに我が家を出発。途中、食料飲料を買って、高千穂河原に14時10分に到着。駐車場には7、8台ほどの車があった。だから、それほど登山客は居ないようである。驚いたことに、駐車場脇の木陰には、うっすらと雪が残っている。先日の寒波の際、この付近は雪が降り積もったらしい。

○14時20分ころ登山開始。登る人は誰も居ない。久し振りの登山であるから、のんびり、ゆっくり、登ることとする。20分ほどかかって、ガレ場下に着く。これからが本格的な登山である。あまり風も無く、登っていると、暑い。ヤッケを脱いで登る。

○御鉢までのガレ場の中程で、後から登って来た男3人の登山客に追い抜かれた。上からは男女二人連れが降りて来た。今回の登山で出会ったのは、この二組だけだった。

○御鉢に着いたのが午後3時ころ。風が急に冷たく感じられるように思った。それでもさほど風が強いわけではない。御鉢の向こうに高千穂峰が姿を現した。高千穂峰は白く化粧をしている。その上に、旧暦霜月10日の月が白く浮かんでいた。

○西の方角に、太陽が眩しい。錦江湾に陽が照り映えている中に桜島が浮かんでいる。北には霧島連山、中岳、新燃岳、獅子戸岳、韓国岳が並んで見えている。

○登って来る途中、「ドーン」と言う地鳴りのような、不気味な音を数回耳にした。多分、新燃岳の活動なのだろうと思われた。しかし、噴煙が揚がっている気配はなく、音だけが聞こえた。

○15時20分ころ馬の背に到着。高千穂峰はすっかり白くしている。地面も堅く氷っているので、滑らないよう、十分注意して登る。

○登っている途中、先程私を追い越して行った3人連れが、もう降りて来るではないか。驚いて、「景色が素晴らしかったでしょう」と問い掛けると、「寒くてねえ」とつれない返事が返って来た。

○折角登って、すぐ降りて来るなんて、山の楽しみを知らない人だなあと思いながら登る。高千穂山山頂に立ったのは、ちょうど16時であった。だから、およそ100分で登ったことになる。

○2012年9月25日の山行記録でも、ちょうど100分となっている。ゼンリン登山ハイキング49「霧島開聞岳」では、標準時間が登り90分、下り65分となっている。

○山頂には、何時もの絶景があった。写真を撮ろうとして、手袋を外したところ、手が痛いくらい寒かった。あの3人組がそそくさと下山した理由が良く判った。山頂付近のミヤマキリシマには『海老の尻尾(えびのしっぽ)』まで出来ていた。

○夕方で、高千穂峰がシルエットとなって、ちょうど、高原町あたりに影富士が出来ていた。何とも素晴らしい景色である。しかし、痛いほど寒い。

○何時もなら、30分は居る山頂を5分ほどで退散した。兎に角寒さが尋常では無かった。それで天気が良くて眺望が素晴らしい。下りは氷っている地面に注意して降りた。

○17時05分に高千穂河原に到着。流石にもう誰も居なかった。高千穂河原ビジターセンターの職員さんや駐車場の係りの方が帰る準備をなさっていた。振り返ると、御鉢が夕陽に照らされて美しい。寒かったが、楽しい山行であった。多分、これが今年最後の登山だろう。