小宝島と洛迦山 | 古代文化研究所

古代文化研究所

古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

○定期健診船の「フェリーとしま」が悪石島を出航したのは、5月24日(木)、7時30分であった。いよいよ渡瀬ラインを渡って、小宝島を目指す。悪石島と小宝島の間はおよそ35辧なかなか長い距離である。

○それでも、悪石島、やすら浜港の大堤防からは、うっすらと小さく小宝島と宝島が望見された。今回の吐噶喇往還の旅の最大の目的が小宝島である。

○このことについては、本ブログ、
  ・書庫「吐噶喇往還」:ブログ『吐噶喇往還の旅』
で、詳しく書いている。今年三月に「寧波漫歩」の旅で、中国舟山群島の普陀山を訪れた。その時、舟山群島の普陀山から眺める洛迦山を見て、感動した。その光景自体は、出掛ける前に普陀山案内等の写真で、すでに目にしていたものだったが、実際、自分の目で眺める本物の光景は、また別物である。

○十島村のHPが案内する小宝島は、以下の通り。

      小宝島(コダカラジマ)
  【小宝島ってどんな島?】
   宝島の北東約16kmにある隆起サンゴ礁でできた周囲約4kmの小さな島。アダンやソテツが生い茂
  り、道路わきにはハイビスカスが咲き乱れる亜熱帯情緒あふれる島です。一番高い山でも標高103mと
  いう平坦な島で、30分も歩けば島一周でき、海上から見ると妊婦さんのように見えます。立神と呼ば
  れる多くの奇岩が海岸線にそびえ立ち幻想的な景観を織りなし、中でもウネ神、赤立神などは見ごた
  えがあります。
  【小宝島概要】
    •面積:1.00 km2
    •周囲:4.74 km
    •動植物:ソテツ、アダン、ビロウの群生、トカラハブ
    •土地の利用状況:牧場、畑
    •集落:小宝島
  【小宝島のみどころ】
    ・ウネ神と牛(南風原牧場)
    ・赤立神海水浴場
    ・湯泊温泉(露天風呂)
○別に、「ウィキペディアフリー百科事典」が載せる小宝島は、以下の通り。

     小宝島
   小宝島(こだからじま)とはトカラ列島に浮かぶ島である。人口は43人、世帯数は25世帯(2004年
  3月31日現在)。
   地名(行政区画)としての小宝島は鹿児島県鹿児島郡十島村の大字であり、小宝島の全域がそれに
  該当する。郵便番号は891-5205。
  【概要】
    ・人口―49人
    ・面積―1.00km2
    ・周囲―4.74km
    ・経緯―北緯29度13分、東経129度19分
    ・気候―亜熱帯(5月~9月までに多く雨が降る)

○併せて、中国の検索エンジン「百度」(百度百科)が載せる洛迦山も併記しておく。

      洛迦山
  【百科名片】
   洛迦山位于普陀山东南约5.3公里处,传为观世音菩萨发迹、修行之圣地。《华严经》载:“于此地
  方有山,名补怛洛迦,彼有菩萨,名观自在。”初唐四杰之一的王勃作《观音大士赞》云:“南海海深
  幽绝处,碧钳嵯峨连水府。号名七宝洛迦山,自在观音于彼住……”。据民国《普陀洛迦新志》记载:
  “洛迦山,海中悬岛,在普陀山东南。凡朝山礼佛者必兼谒是山。”
  【简介】
   自短姑道头东渡约半小时即到洛迦山。洛迦山面积约0.63平方公里,最高峰海拔97.1米,岸曲折,周
  围礁石嶙峋,千姿百态,如无数五色珊瑚围绕仙山,是普陀山佛教圣地一部分,传为观音菩萨修行之圣
  地。初唐四杰之一的王勃作《观音大士赞》云:“南海海深幽绝处,碧绀嵯峨连水府。号名七宝洛迦
  山,自在观音于彼住。”凡朝拜普陀山的信徒,必到洛迦山,有“不到洛迦山不算朝完普陀”之说。山
  上有圆通庵、大悲殿、大觉殿、伽蓝殿、五百罗汉塔、四十八愿塔、水晶宫等。
   远望洛迦山酷似一尊观音菩萨安详地躺在莲花洋上,头、颈、胸、腹、脚均分明可辫,故有“睡观
  音”、“海上大卧佛”之称。
   位于洛迦山北山腰坪地处,原为观觉蓬,建于清末。1988年普陀山佛协重建庵院改“观觉”为“大
  觉”。在大觉庵南约15米处,有与其同时建的大悲殿。大悲殿由比丘尼修持,门联云“白云伴洛迦山圣
  境涌佛塔,红日初升莲花汪洋腾金波”。
   洛迦山有二处“水晶宫”,相传为观音大士灵现处。
  一在岛北阜头附近,岩底下一个三角形。

○小宝島も洛迦山も、一回も見たことのない方が、その光景を想像することはなかなか難しい気がする。まさしく、それは「百聞不如一見」なのである。

○上記案内にあるように、舟山群島の普陀山からは、5、3劼陵両紊僕豌犹海鮓るわけであるが、吐噶喇列島、宝島からは、15劼陵両紊望宝島を望むことになる。

○同じく、小宝島の面積は『1.00km2』とあるが、洛迦山の面積は『约0.63平方公里』とある。したがって、大きさとしては、小宝島の方が洛迦山より随分大きい。しかし、実際に見る小宝島と洛迦山では、印象として、小宝島より洛迦山の方が大きいように感じた。

○小宝島と洛迦山に、このような光景が見られることは偶然なのだろうか。おそらく、それは偶然ではあるまい。それは小宝島と洛迦山が有する信仰の島としての共通の光景なのだと私には思えてならない。

○つまり、中国舟山群島の普陀山が中国観音信仰の聖地であるように、嘗て、日本でも宝島が観音信仰の聖地であった時代が存在したと思われる。宝島の観音信仰自体が、現在では、ほとんど見失われているので、それを明らかにすることはなかなか難しい。

○そんな気持ちで、渡瀬ラインを渡りながら、小宝島を眺め続けた。次第次第に小宝島がどんどん大きくなって来る。