蚤の市:范宅 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

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○3月13日(火)の朝の散歩で、范宅はすでに訪問済みである。このことについては、
  ・書庫「寧波漫歩」:ブログ『寧波の朝~范宅~』
で紹介している。

○寧波を案内してくださった李さんの話では、現在の「范宅」は、骨董品や書画を扱う「蚤の市」として有名らしい。「ウィキペディアフリー百科事典」にも、『月湖』の記事の中に、「范宅」の案内があって、そのことが述べてあった。

      月湖
   月湖(げつこ、中国語:月湖(Yuehu)、英語:Crescent Lake)は、中国浙江省寧波市の中心にあ
  る緑豊かな公園の人造湖。 寧波駅とバスターミナルから、近い距離にある。
   唐の貞観10年に開鑿され、当初は町の西にあることから西湖と呼ばれていたが、宋の元祐年間に現
  在の規模に整備され三日月に似た形状から、月湖と名付けられる。
   月湖は公園として開放され、湖の各所には史跡、記念碑、旧宅、餐廳そして中学(浙江寧波第二中
  学)まである。月湖を北上すると、市のシンボルである寧波の鼓楼に至る。
    ・天一閣:月湖の西側に位置し、書庫の天一閣の前にある消火用の池は、月湖を水源としている。
    ・居士林:月湖の中之島にある道教寺院(道観)。
    ・関帝廟:居士林の東隣にある三国志の英雄関羽を祀る廟。
    ・清真寺:月湖の西側にあるイスラム寺院。基礎は北宋の時代に建築された建物。
    ・賀秘監祠:賀知章の旧宅。博物館として一般に開放。
    ・林宅:清の同治年間に林鐘喬の邸宅。邸宅の装飾としての彫刻に優れている。
    ・范宅:天一閣を作った范欽の兄である范庸の邸宅。万暦年間の建築様式を残す。現在は多数の
     店舗が入り、書画や骨董品を売っている。

○「范宅」の説明も、これでは甚だ不十分であるから、中国の検索エンジン『百度』が載せる「范宅」を紹介しておく。

      范宅
   范宅,明代建筑,位于宁波市海曙区中山西路迎凤街中段,面对月湖,与鼓楼,天宁寺塔成崎角之
  势,为月湖景区的北入口。
   范宅以南北为纵轴线,坐北朝南,由前后三幢厅堂及左右配房组成一座规模较大的“日”字形木构建
  筑群,主体建筑梁架采用抬梁式与穿斗式混合方式,结构简朴,用材硕大,占地约l840平方米。
   该宅共三进,整体结构与部分装饰保存尚好,但内部已有破损和改建。门楼已毁,现残留方形石柱,
  第一进主体为单檐硬山式,面宽三间二弄,带左右挟屋,其中明间拾梁式,前后檐柱柱头卷杀,上承十
  字斗拱,下坐鼓形柱础;次间为穿斗式,前后檐柱同明间,两挟屋隔山墙紧贴左右弄,用材较堂厅小,
  在梁架加工装饰上,该进较其它两进更为精致细腻,如月梁,雀替等都有线条流畅明快的阴刻,照壁上
  下边均有卷砖草砖雕。第二进主体结构基本与前进相同,而左右各布置东西方向的楼房,不同于前进的
  挟屋,楼房向南北延伸至与前进挟屋相连,北方后进相接,使其形成一个封闭式建筑群。后进为重檐歇
  山顶建筑,檐角略起翘,上层外围窗前,有直条木栅栏,以起到透光,通风及防盗作用。
   范宅是我市现存规模最大的保存最完整的明代住宅建筑。

○つまり、范宅は、天一閣を作った范欽の兄である范庸の邸宅である。それは、明代、万暦年間の古い建築様式を現代に伝えているものである。宁波市海曙区中山西路と迎凤街の交差するところにあり、すぐ近くには、月湖や、鼓楼、天宁寺塔などが存在する。

○寧波鼓楼を見学した後、寧波汽車南站へ向かう途中に「范宅」を通ったので見学した。13日(火)の朝の散歩の時は、閑散としたところであったが、今日、16日(金)昼頃の「范宅」周辺は、打って変わって殷賑を極めていた。

○「范宅」の周囲の道路脇には、所狭しと露店の骨董店が立ち並んでいて、各店舗は道端に布やシートを敷いて商品を並べている。骨董店にも、露店から屋台のもの、屋内の店舗とレベルがあるようであった。李さんは、「面白いですけれども、本物かどうかは、判りません。買い手の目利きに頼るしかありません」とおっしゃる。目利きではないから、見物だけさせていただいた。

○それでも、面白いところであることに変わりはない。時間さえあれば、ゆっくりじっくり観たいところである。結構、気になるものも売っていた。

○范庸の邸宅が何故、骨董店になったかは、聞き漏らした。なお、「范宅」前は、地下鉄の駅になるようで、建設中であった。まもなく、寧波にも地下鉄が走るらしい。