◯2023年5月12日は、那智勝浦の『Hotel & RentaCar 660』で目覚めた。今日は、熊野三山詣での日である。その前に、玉置神社へお参りしたい。那智勝浦から玉置神社までは72kmもある。それに、玉置神社は熊野の山の中の神社で交通手段は無い。
◯だから、『Hotel & RentaCar 660』に泊まり、ホテルとレンタカーを一緒に予約した。今日は山道を75kmも行き、帰って来ることになる。およそ、一日掛かりの道程になる。その間に熊野三山も巡るつもりである。
◯この日、日の出は5時46分だった。眼の前が紀伊本線である。その向こうから太陽が昇った。朝食は6時30分からだと言うので、6時30分になるのを待って、食堂に行った。まさに和定食そのものと言った朝食だった。おいしく頂戴した。
◯7時30分に、ホテルのフロントに行くと、レンタカーが準備してあった。したがって、7時45分には、もうホテルを車で出た。いよいよ、玉置神社を目指して行くこととなった。とにかく、山の中である。十分注意して行きたい。
◯那智勝浦から新宮までが、およそ15km、新宮から熊野本宮までが、およそ33kmくらいである。さらに、熊野本宮から十津川温泉までが16km、十津川温泉から玉置神社までが11kmある。ほとんど山道ばかりである。
◯もっとも、道は全て舗装されている。だから、それほど大変では無い。新宮までは高速道路が走っていた。しかし、わずか15kmに過ぎない。新宮からは国道168号線になる。ひたすら、熊野川に沿って走る国道である。
◯国道168号線も、熊野本宮までは道が良い。しかし、熊野本宮を過ぎてしばらく行くと、途端に道が悪くなった。見通しの利かない山道である。十津川温泉を過ぎた先、平谷で、熊野川を渡って左岸へ行くと、更に道は狭くなった。
◯この辺りは、もう完全に一車線しかない山道である。ただ、救いは、道が舗装されている点だった。山登りで、悪路には慣れている。ただ、旅行中だから、十分注意して走る。さいわい、対向車がほとんど無いのが有り難かった。
◯9時42分に、玉置神社の駐車場に着いていた。およそ2時間掛けて、ここまでやって来たことになる。何とも遠い。しかし、玉置神社は大峯奥駈道のほんの入り口に過ぎない。大峯奥駈道は熊野本宮から玉置神社を経て、吉野まで続く、約80kmの尾根道になる。
◯当古代文化研究所では、大峯奥駈道のうち、吉野山から大峰山を経て、弥山、八経ケ岳までは歩いている。したがって、八経ケ岳から熊野本宮までが未踏破である。何時か歩きたいと思いながら、なかなか実行できない。