空撮:大和三山 | 古代文化研究所:第2室

古代文化研究所:第2室

ブログ「古代文化研究所」で、書き切れなかったものを書き継いでいます。

◯2022年12月18日、「大和三山・醍醐山参詣旅」へ出掛けて来た。今日は2024年2月6日であるから、もう一年と二ヶ月も昔の話になる。なかなかブログを書くのが追い付かない。毎日、二つもブログを書いていると言うのに。

◯しかし、丁寧に書き続けるしか能が無い。継続は力なりを信じて。朝7時30分に家を出て、8時過ぎには宮崎空港に着いていた。飛行機はANA504便で、9時30分発、伊丹空港に10時40分到着の予定である。

◯定刻に飛行機は離陸し、定刻に伊丹空港に到着した。ただ、その途中に、事件は起きた。伊丹空港に着く前に、飛行機が奈良上空を旋回した。すると、眼下に、明日、登る予定の大和三山が、そっくり、そのまま、見えるではないか。

◯まるで、信じられない光景である。まさか、当古代文化研究所のために、こういう芸当をしてくれたわけでもあるまいに。写真をご覧いただければ、大和三山、

  畝傍山(199.2m)
  香具山(152.4m)
  耳成山(139.7m)

が、しっかり、確認できるのではないか。

◯おまけに、大和国一宮である大神神社の御神体である三輪山も、きれいに見えた。さらに、隠口の初瀬、長谷寺までもが、間違いなく確認された。さすが、隠口の初瀬と言うだけあって、初瀬川の谷は、何とも深い。

◯まだ、「大和三山・醍醐山参詣旅」は始まったばかりなのに、こういう歓迎を受けて、感動した。何とも、有り難い話である。前回、書いたブログ『大和三山・醍醐山参詣旅』に、大和三山の写真を載せているので、併せて見ていただけると、よく判るのではないか。

◯こういう風景を見ると、大和三山、「うねびやま」が全く「うねっていない」ことが確認されるし、「かぐやま」が火の山では無いことも判る。さらに、「みみなしやま」がどうして、「みみなしやま」なのかも、大和国では、まるで説明できない。

◯併せて、大和国一宮が大神神社である理由も、誰も説明できないし、発言すら、なさらない。大神神社の御祭神は大物主大神と申し上げ、出雲神である。こんなおかしな話は無い。大和国は大和朝廷の国である以上、大和国一宮が齋き祀るのは、どう考えても天皇家の神様だろう。

◯それが、何故か、大物主大神であって、出雲神なのである。本当は、そういうことを大神神社が説明する必要がある。しかし、そういう案内は一切、無い。と言うか、できないに違いない。そうでなければ、最初に説明するはずである。

◯そういうことは、日向国であれば、きれいに説明できる。前回、ブログ『大和三山・醍醐山参詣旅』で案内したように、大和三山の故郷は、日向国になる。それが邪馬台国三山である。

  うねびやま=霧島山(1700m)

  かぐやま=桜島山(1111m)

  みみなしやま=開聞岳(924m)

◯日向国では、「うねびやま」はどの山よりもうねっているし、「かぐやま」は火の山にふさわしく、毎日みたいに噴煙を上げている。また、「みみなしやま」も、海と陸との境界に存在する山で、海の道標となっている。それが大和三山の原型である。

◯まさか、『大和三山・醍醐山参詣旅』の最初から、こういう話を書くことになるとは、想像だにしていなかった。それもこれも、ANA504便のお陰と言うしかない。旅の最初から、何とも縁起の良い話である。それが今回のブログ『空撮:大和三山』になる。