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「いくらなんでもこれはまずいだろう」という、
看過できない 新聞記事が出ました。
今日、めでたくも、私たち日本の社会人・・有権者の仲間入りとなる、新成人を
特定の政治家を貶めるために利用しているとしか思えない、記事の発覚です。
問題の新聞は、以下です。(枠内一部引用、問題あると思われる部分は色文字にしました)
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ここでソースにされたアンケート調査機関、
株式会社マクロミルの公式ページに跳び、
ニュースタイトルの根拠となっている調査結果を見ると、驚くことに気付きます。
株式会社 マクロミル:定点調査レポート ◆ 2013年 新成人に関する調査 2013年に成人式を迎える新成人に、これからの日本の政治にどの程度期待できるか尋ねたところ、「期待できる(期待できる+どちらかといえば期待できる)」と回答した人は24%となりました。一方、「期待できない(期待できない+どちらかといえば期待できない)」と回答した人は76%でした。 |
なんと、この調査会社のアンケートは、
「安倍政権」「自民党政権」などの言葉は一切使わず(=対象を限定せず)、
漠然と、「これからの日本の政治にどの程度期待できるか」としか、聞いていません。
この、「特定政党の賛否を問わない」アンケート結果を受けて、
>「安倍政権期待できない76%」
>「選挙権を獲得する若者は新政権を冷ややかに見つめていることを示した」
と、極めて限定的に断じるタイトルと本文は、
あまりにもおかしいのではないでしょうか?
ちなみに、私に同じ質問をされたら、
「これからの日本の政治に期待?うーん、微妙かな。期待できないかも。」
と答えると思います。
なぜなら、いま、参議院では、
あの「なんでも審議拒否」の民主党が幅をきかせているわけで、
ここ数年の国会の経緯を見る限り、民主党がまた、政局第一となり
国会をかき回し、議会を滞らせるために滞らせるのは、
火を見るより明らかなのではないか・・・と思うからです。
民主党が、完全に弱体化して消滅しないことには、
日本の政治は前に進むことができないのではないか、という気持ちが、
今の私の気持ちの大部分を占めており、これは
「これからの政治に」どちらかと言うと期待できない、という感覚に近いと思います。
私にとって、このアンケートの答えは、
「どちらかというと期待できない。」となり、その理由は、
「なぜなら、まだ参議院で民主党が発言力を持っているから。」
となります。
「これからの日本の政治」と聞かれたら、普通、国会を構成するすべての政党の
主張や勢力図を勘案しての回答となる訳で、まだ始動していない、人事が決まってもない、
次期内閣の・・・まして、安倍首相個人の・・・評価であるわけがありません。
たったこれだけのアンケートを受けて、
「安倍晋三首相が若者にはそっぽを向かれている」とは、いったいどういうことでしょうか?
また、重要なこととして、このアンケートが実施された12月20・21日は、
まだ、組閣も決まっておらず、政権がスタートさえしていないにもかかわらず、
テレビ・新聞などの大手マスコミが、選挙後の数日間にわたり、
大々的な、自民党へのネガティブ・キャンペーンを繰り広げていたときです。
(実際にどんな言葉で叩いていたか、当時の新聞の書き抜きがわかる記事でどうぞ。)
↓ ↓ ↓ ↓
http://ttensan.exblog.jp/17451559/
◆1日と待たずしてネガキャン開始
http://ttensan.exblog.jp/17458861/
◆マスコミの手口は3年半前と変わっていない
そもそも、テレビは、選挙前に、安倍氏が打ち出した政策について
「日本が破綻する!ハイパーインフレになる!」などと喧伝しましたが、
その際のバッシングの間違いに対しての訂正もロクにしていません。
こんなに酷い「TV出演者への、安倍批判の依頼」があったことさえ、発覚しています。
↓ ↓ ↓ ↓
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5229
◆【マスコミ・ウォッチ】「ハイパーインフレでお願いします」
テレビ局が 安倍批判を 捏造?
(2012.12.01)
12月初旬から始まり、16日の選挙後に、最高潮に盛り上がる流れになっていた、
「次期安倍自民党政権への、不安を煽る(捏造含みの)テレビ報道」。
私自身も、選挙結果が出てからの数日間は、
どのテレビ番組を見ても、コメンテーターや司会者が、一様に、暗く、難しい顔をして、
ネガティブな言葉を吐いていたという印象しか無いくらいですから、
12月20日と21日の両日に、新成人に「これからの日本の政治に期待できるか」と聞けば、
このような結果になって当然だっただろう、と思います。
それから最後に、一番、重要な指摘を。
この新聞記事は、後半部分に、もっとも見逃せない点があります。
以下に引用した記事終盤の部分ですが、(↓)
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新聞記事の元として利用された、セイコーの公式サイトを見てみると、
↓ ↓ ↓ ↓
http://www.seiko.co.jp/dev/data/doc/20121211.pdf
◆SEIKO プレスリリース <2013年の若者> 2012年12月11日
● 調査実施期間:2012 年11 月8 日(木)9 日(金)
何と、アンケートは、野田政権下の、11月8~9日に実施されたもの。
まだ野田政権が、解散すら匂わせていなかった頃に実施したアンケートであり、
このことは記事の中で示されていません。
このソースに続けて、
現状への強い失望感が、安倍首相への期待感を上回った格好だ。
と書いている・・・。
記者は、おそらく「非難されたらこう言おう。」という、
「逃げ道」を用意して、記事を書いたのだろうと思いますが、
紙面構成をみても、明らかに意図的な記事作りとなっています。
↓ ↓ ↓ ↓
紙面は、安倍首相を、ほとんどの新成人(=新有権者)は支持していない、という、
根拠のない結論を喧伝しているわけで、報道としての公平性・正確さを欠きます。
私は上の紙面、新聞記事としては
「詐欺」に近いレベルに踏み込んでいると感じます。
ちなみに、この記事に利用されたお気の毒なSEIKOさんのアンケートによると、
約7割の新成人の若者が、「成功したことがある(成功体験がある)」「将来の夢を持っている」と答えており、
8割強(82.8%)の新成人の若者が、「3年以内に達成したい目標を持っている」、と答えています。
この波乱と国難の時代に、なんと頼もしい・・・
今年の新成人は、こんなに強い、パワフルじゃないですか。
そして、アンケートでは、
「人生に最もいい影響を与えた人」として「母」、
「大切にしたい人」の一位は「家族」という結果が出るなど、
今年の新成人の、心優しい部分も垣間見える結果となっています。
(※新聞記事では、「これから大切にしたいものはお金が一位」とありますが、
「一番大切にしたい人」は、別設問で聞いているわけで、
あたかも新成人が、カネ本位の強欲者であるかのような、この記事作りには、
私は「今年の新成人を必要以上に貶めているのではないか?」と、疑問を感じます。)
また、問題の新聞によると、
>「将来への不安を感じている」との回答が、9割近い87・9%
とのことですが、SEIKOアンケートの文章をそのままコピーすると、
>自分の将来(これから先の人生)に不安を感じるか質問したところ、
「感じる」43.8 % と「多少は感じる」44.1% を合わせた肯定派が約9 割(87.9%)を占めた
とあり、誰でも多かれ少なかれ人生に不安を感じる、というレベルが半数、とわかります。
加えて、SEIKOアンケートによると、
>自分の将来に不安を感じるという人たちに、その理由を尋ねたところ、
圧倒的に「就職難・雇用不安(319 人)」を挙げた人が多く、
以下の「先行き不安・不透明(54 人)」や「希望職・適職不明(53 人)」および
「不景気・不況(53 人)」などを大きく引き離した。
とあり、
立法府である国会が、強い影響力で関与できる、景気(=不景気・不況)については、
選択肢の中では、あまり、重要視されていないことがわかります。
この、不安「9割」という数字も
「現状への強い失望感が、安倍首相への期待感を上回った格好だ。」
という一文につながってくるわけですが、
この意味でも、安倍個人を叩く根拠にはできないはずであり、この記事は変だとわかります。
以上、おかしいと思った点をいろいろ挙げましたが・・・
新聞を買う消費者の立場としては、今後、このような詐欺まがいの記事が出ないよう、
政府には、国会で取り上げ、報道機関には、厳しい対処をお願いしたいです。
また、この報道機関には、記事を書いた人間への、厳正な注意などの処分を願いたいです。
それと、この新聞に、1円でもスポンサーしている企業は、
この新聞の記事の体質をよくよく、観察した上で
今後のスポンサー支援についてどうするか、決めたほうがいいと、個人的には思います。
「この新聞は酷すぎる!」と思った方、
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【追記】
ひとつ、気になったことを特記しておきます。
この新聞記事の元となったアンケートですが、
昨年(←民主党政権下でしたよね?)と今年では、設問が、ぜんぜん、違うんです。
ニュースで使われていた、“自分の未来”は「明るい」と思う51%、昨年より14ポイント減、
という点についても、昨年のアンケートページを見ても、そのような調査項目は無い・・・
2012年の調査にあるのは、「日本の未来は暗い 80%」という衝撃的な答えなんですが、
そのことが大きな問題として見えにくい、不思議なページ構成になっています。
すごく、違和感があります。百聞は一見にしかず、だと思うので・・・
年代順に、遡って見て下さい。では、どうぞ。
↓ ↓ ↓ ↓
http://www.macromill.com/r_data/20130108shinseijin/index.html
◆2013年 新成人に関する調査
内容の暗さをオブラートに包んだような??この年だけ違う仕様のページ(↓)
http://www.macromill.com/marketinggirl/report/shinseijin.html
◆2012年 新成人に関する調査
2011年以前は、2012年以外の他の年と、同じ仕様になっています。
http://www.macromill.com/r_data/20110107shinseijin/index.html
◆2011年 新成人に関する調査
http://www.macromill.com/r_data/20100108shinseijin/index.html
◆2010年 新成人に関する調査
http://www.macromill.com/r_data/20090107shinseijin/index.html
◆2009年 新成人に関する調査
http://www.macromill.com/r_data/20080109seijin/index.html
◆2008年 新成人に関する調査
http://www.macromill.com/r_data/20030109seijin/index.html
◆2003年 新成人に関する調査
↑ この、バラバラで比較のできない、不思議なアンケートなのですが、
マクロミル、というこの調査会社はそもそも、「誰かの依頼を受けて」アンケートを実施するとの説明があるので・・・もしかしたら、「依頼者が望むような」質問項目になっているのかも知れません。
なんとも、不思議な調査結果です。