躊躇しない。 | しるそばのうそ日記

躊躇しない。

  ぼくがUSBと戦い続けていることは以前にも書いた。 USBの野郎は、表だと思ったら裏だったり、3.0を挿したつもりなのに、2.0だといわれたりと、人に手によって生み出された存在でありながら、人類に反旗を翻し続けている。
 
  そんな、現代のスカイネット、地球生まれのディセプティコンこと、USB3.0なのだが、裏表がわからなくなるのはともかく、USB3.0の機器を、3.0のポートに挿しているのにもかかわらず、USB2.0だと認識されてしまう問題に関しては、明確な理由があるのだ。 それは……
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ゆっくり挿すと2.0で
すばやく挿すと3.0になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  …… というものである。 いやいやいやいや、スピードの問題? どういうこと? スピード? と思うことであろう、ぼくもそう思った。 しかし、これには、USB3.0に、2.0の互換性を無理やり持たせようとしたという、面倒くさい話があったりするのだ。
 
  USB3.0は、データの転送速度を劇的に向上させるために、端子の構造を変更している。 だが、それだと、パソコンが対応していないと使えなくなってしまうので、なんとかしたい。 その結果、USB3.0端子は、先端が2.0で、根本が3.0という、無茶な構造になってしまっているのである。
  

 

 

 

 

 


 

 

 

こう。
 

 

 

 

 

 


  端子自体がUSB3.0であっても、先端は2.0なので、パソコンが先端を認識してしまうと、なにをどうやっても、2.0になってしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

これだと2.0
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

これなら3.0
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  要は、パソコンが、端子を2.0だと認識してしまう前に、奥まで挿し込んで3.0だとコンピューターにわからせないと、USB3.0ポートは正しく使えないのである。
 
  USBの言い分はこうだ。 高速なUSB3.0ポートを使いたいというようなヤツが、チンタラチンタラ端子を挿してるんじゃね~よ!! え? のろまに3.0が必要ですか? なに? 針に糸を通せないおばあちゃんかな? じゃあ、孫を呼んで来いよ、孫。 ひろしく~ん、おばあちゃんが呼んでるよ~!! そう嘲笑っているのだ。 ひろしくん助けてくれ。
 
  ひろしくんのいらっしゃらないご家庭では、端子を、躊躇をせずに、グイっと挿しこんでやれば、きちんと3.0で認識するはずなので、『うまくいかない時は躊躇しない』を合言葉に、USBに負けないよう頑張っていただきたい。
 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォローしてね