中国拳法発祥の地と云われ、武館と呼ばれる中国拳法の道場が数多(あまた)多く凌ぎを削る、中国広東省佛山。
大阪の東部に位置し、
東に生駒山を仰ぎ見る大東市は、
小さな町であるにも関わらず佛山を彷彿するように空手道場が数多く存在します。
過去には空手道場の代表者が大東市会議員を務めてたこともありましたが、私の認識する限りでは現在、伝統とフルコン合わせて約20団体程あり、まだ私の認識していない団体もあるようです。
そんな大東市で先日、市長と市議会議員選挙がありました。
候補者達の選挙公報に目を通していると、過去の経歴に空手と記している候補者に目が止まりました。
その名は澤田貞義。
数多くの空手道場が軒を連ねる大東市で、空手家を名乗る限りは必ず何処かの道場に所属しているに違いない。
そう思っていると、通勤途上で選挙運動をしている澤田貞義氏を見かけました。
声をかけて、選挙公報の空手の経歴について問い質しました。
私「おはようございます、選挙公報を拝見して特技が空手だということですが、どこでやっておられるのですか?」
澤田氏「いや、現在はもうやってないんです。天成道(大東市氷野にあるフルコン団体)の顧問をやってます」
私「私は住道駅前の大東拳友会で練習している者です。うちもフルコンなんです。以前はどこの流派でやられてたのですか?」
澤田氏「子供の時に剛柔流でやってたんですが、フルコンのほうなら僕は木下ほうか(元正道会館)さんの後輩なんです。学生の時に木下ほうかさんの自宅で、一緒に練習していました。」
私「うちの大東拳友会にも、芸大空手部に木下ほうかさんが所属していた時の、先輩の方が練習に来られてますよ」
澤田氏「じゃあ、お会いしているかも知れないですね」
私「そうかも知れないですね。選挙頑張って下さい」
澤田氏「押忍」と答えて空手家らしく十字を切ったのが、凄くウケました。
後日、澤田氏は安定した票数を稼いで見事当選。空手団体の激戦区である大東市で、空手界のために大東市を良くして欲しい事を期待しています。