夜の駅…
どことなく物寂しい



何度もペンキを塗られた壁
ところどころはげてけばだち…
月明かりのした、まだらもように見える



あの街に着いたら
いつものあの店に立ち寄ろうか



今日最後の列車が
悲しげなきしむ音をならしてあの街へ走り出してゆく



夜の闇の中
古びた木製のベンチがぽつんとうずくまっている