第1157回 グラスホッパー
映画グラスホッパーを観た。原作のファンで、5回は大袈裟でも4回は読んでいます。
殺し屋の殺しのスタイルやルックスや生き様、洒落た文句、各殺し屋の世界観に引き込まれます。
永遠に呼んでいたいと思わせる小説です。
伊坂幸太郎作品は、いろいろと映画化されていますが、大体面白いです。
特にゴールデンスランバーと重力ピエロは相当面白かった記憶です。
それ故に原作が面白すぎるグラスホッパーは、ハードルが高いです。
で、そんな期待値が高い映画ですが。
ストーリー展開も各キャラの描き方も、雑。
どうでも良いシーンが長く、テンポが悪い。
生田斗真があたふたと逃げ回るシーンが長い。
奈々緒のミニスカ姿で追いかけますシーンが長い。
鯨のお父さんがグズグズ出てくるシーンが長い。
押し屋の演技が、うじうじしすぎで実は殺し屋と言う怖さが無い。
鯨と蝉の闘いが長い。
キーマンである、スズメバチが何か違う。
麻生久美子の語りで、話をまとめる感じがひどい。
原作の話を漏れなく詰め込もうとしすぎ。
なんて文句ばかり書いていますが、そんな文句ばかりでもないです。
蝉の山田君と鯨の浅野さんは、すごく良かったと思います。
それで5段階で3という感じになります。
ジャニーズが主役で、ジャニーズが殺し屋で、という制約の中で、頑張ったと思います。
結局、原作が面白いので、私の期待値が高すぎるんだと思いました。