夫の「好きなところいってきたら?」 の優しい心遣いで

思いがけずポンポンポンと短期間で決行できた今回のウィーン旅

連日心地よい晴れ日であったおかげで

効率よく、(7年前のそれには劣るが自身も衰えているので)

「手放しに楽しめた」のが意外であり、でも素直に心底嬉しかった
 

ウィーンという街は私の好きなものが沢山詰まった玉手箱やっ!(体型似ている彦摩呂さん風に)
そう実感したし

何より初めてオーストリア国立歌劇場で聴けたワーグナーのオペラ本当に高揚し

自身が音楽をどのくらい愛し同時に生活の中で枯渇していたのかということも再認識した

 

 

私が最後に聴いたオペラ(コンサート形式ではなく正真正銘のオペラという意味)は

2019年10月 スカラ座の引っ越し公演の「魔笛」 上海のホールだった

 

その翌日の夜に ケンブリッジの娘の元へ駆け付けることになるとは

露ほども思っていなかった私 高揚・・・・という言葉以上の興奮を覚え
全身火照らせながら歩いて帰路についた


あの日が あの事象を境とする私の人生の前半戦であり

人生最高の時間の終止符だと この旅を実行するまで思っていた

 

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泣いて生きるのが精一杯で

表情筋をほとんど使わぬ時間をどれだけ経験したのか・・・・

それでもいつしか

笑ながら時々涙する・・・・までに変化したこの4年半という月日

 

楽しんでいても 自分自身がどこかでストッパーをかけていて

幸せな自分を肯定できずに

否全否定していた私だったけれど

 

今回の旅は 本当に幸せに満ちていた

自分でも戸惑うほど 楽しくて 与えられる1つ1つの事象が高みに引き上げてくれるような錯覚にさえ陥った

 

これ以上の底は存在しない場に身を置いている ということが担保となり

私はかなり高いところまで浮遊して楽しめる

でも 落ちても底は「ここ」だから 安心していられる

 

考えようによっては「底」はとてつもない味方であり

強みでもあるんだ・・・・と気づけた

 

 

ごめん でもママかなり今楽しいわ・・・・

ごめん ママめちゃくちゃ幸せを感じているんだわ・・・

 

何度となく 心で娘に語り掛けてウィーン滞在を終えた

 

 

最愛の子を亡くして今どん底に入り始めたばかりの人が

もしここをご覧になる機会があったのなら言いたい

 

 

後追いする前に5年だけ待って!

 

ちょっと違う風景が見えてくるかもしれないから

 

 

 

もしかしたらその「底」はあなたの最強の味方になってくれるかもしれない

 

 

そう思う 子を亡くして4年8ケ月経過した 「元」母より

 

 


またブログを書くのが日課に戻りつつあるので

これまで貯めたあちこち旅行記が続くように思います