数日前 娘の死後 初めてクリスマスツリーを飾った
 
 
昨年までは クリスマスシーズン自体そのものが
辛くて辛くて
そして重くて 
もう二度と我が家のツリーは飾ることがないのかな?と考えていたのだけれど・・・・
 
たまたまYOUTUBEでオススメで上がってきた
添付したHAUSERさんというチェリストの
クリスマスソング集から
娘との大切な曲として私が筆頭にあげる曲(組曲だけれど)くるみ割り人形の中の一曲であるパドゥドゥを聴くうちに
 
大切なツリーだからこそ・・・飾ろう と
気持ちが変化した
 
 
 
何度かブログにも記載したけれど
わが家のツリーは
元々はイトーヨーカドーかどこかで安価で購入したものだったけれど
毎年 お気に入りのオーナメントを少しずつ足して
娘の成長と共に
唯一無二のツリーへと変化していったもの
 
ワインレッドとゴールド というルールを決めていたので
オーナメントを購入する場所も年も違っても
ある程度まとまり・・・はあると思う
 
 
が 娘のために最期に購入したオーナメントは
彼女を見送った晩秋のロンドンのウェストミンスター寺院で何点かと、
ケンブリッジの百貨店でウェッジウッド製の2019という刻印入りのクマちゃん
(これはお祈りスペースに)
 
多分 ここでツリーの成長は止まるのかな・・・・
(よほど気に入ったものがあったら購入する かも?)
 
 
 
 
子に先立たれた親にはそれこそ
アレコレ後悔しかなくって
 
というか もう趣味か!?というくらい
自分を追い込む理由をみつける=生きる糧 
になる

このツリーだって私の自己満足だよな~っ
幼い子供の好みを活かしてなかったよなという反省しかなかったのだけれど
(子供が自由に飾れるIKEAの小さなツリーも併せて我が家にはあったのだけれどね)
 
娘は毎年 長靴型の元々お菓子が入っていたオーナメントにサンタさんへのお願いのお手紙を入れていて
親は それをこっそり娘の就寝後のぞき見をして
彼女の「ほしい」プレゼントを叶えてきたし
娘が2歳のときに初めて訪れたパリのディズニーランドで彼女が選んだ
オーナメントもしっかり飾られていて
 
そんな思い出だって一緒に封印してしまうの?いいの?
 
娘にとっても 「我が家のツリー」「私のツリー」
であったことは紛れもなく
 
なら 毎年飾ろうよ・・・・・ と
 
HAUSERさんのチェロが背中を押してくれたのだった
 
 

娘が次に「生きる」場と今生の境目で最期に聴いたのは
私の選んだ くるみ割り人形の花のワルツ
その終曲と<<同時に>>天に召された・・・
 
 
まだ 正常な状態で 花のワルツを聴くことはできないのだけれど
それでも 私にとって
クリスマスといったら
 
ううん
 
娘 といったら
 
くるみ割り・・・ だから
繰り返し 今年のクリスマスシーズンは 花のワルツは避けても
くるみ割り人形の音楽をかけようと思っている
 
 
近年に同じような経験をした(お子様を亡くした)日×日のカップルとの出会いがあって
今年は時折交流をさせていただいていたのだけれど
 
今年は久々にツリーも飾れたし・・・
そのカップルにはまだ幼い娘ちゃんもいらっしゃるので
拙宅での会食の折
テーブルもクリスマス仕様にしてみた
 
 
 
 
 
スーパーで名入りのお人形や
クリスマスの小さなチップやスティックを購入して
お料理に散りばめ
お子様が飽きがちになる大人の食事会
せめて目だけでも楽しんでもらえたかな?
 
 
 
 
まだこの日は11月ではあったし
私のお料理はあえて和食中心ではあったけれど
少し早いクリスマス気分を味わえたのでした
 
勿論BGMは 静かに・・・・
HAUSERさんのチェロはじめ
耳にうるさくないクラシックなクリスマスの曲を・・・・。
 
 
 
こうして心より添え 支え合える友に恵まれること
血縁はないけれど
成長を見守りたい子とのご縁のあること
 
温かな気持ちになれる時間に恵まれること
 
それは紛れもなく
幸せなんだよな・・・・と
 
 
 
自分に言い聞かせる夜なのでした
 
 
 
添付の動画
すこぉし商業的で 好みの演出ではないけど(笑)
組曲内で一番 情動的 な曲
聴いてみて下さい