精神の均衡を無理に図る必要はない

 

感情に波があるのが人間だし

時に死にたいと口にする(実行はせぬ)のも

生きているからこそだし・・・・

(無論 もうよいお年頃 理性を(?)と礼儀をもって

他人様を無闇に不安にさせることはせぬように・・・

一人でいるときに息を吐くように宣うだけ)

 

 

そう思って日々イロイロな人と環境に甘えさせていただいて

生命活動を続けて久しい

 

が、やはり娘の祥月命日を意識してか?

それとも 例年以上に雨が続き

まったく太陽が顔を出さぬせいで

完全なるセロトニン分泌不足のせいか?

 

保管場所からパソコンを出して開けるというたったそれだけの作業が億劫になり

ブログから遠ざかっていた

 

が、 己の過去の書き込みで他ならぬ己が救われたことも少なくないので

時折、備忘録を記そうとは思う

 

 

 

10月後半

そう。娘の祥月命日を含める週間は

フランスではトゥッサンという日本の盆のように

先祖参りをするためのバカンスシーズンでもある

 

どうせ家にいたとて

余計気が滅入るだけだろう・・・・・・と

夫が旅行を計画してくれていた

 

9年ぶりのアルザス訪問

 

このアルザスにもちょっと思い入れがあるのだけれど

それはまた別の機会に・・・・

 

 

 

遡ることさらにもう少し

 

ここにも記したけれど

久々にフィルハーモニードパリでピアノのリサイタルを聴いた私

会場のご近所にあるコンセルヴァトワール・パリの建物をみて

ふ・・・・・と コルビュジェのロンシャン礼拝堂ってどこにあるんだっけ?と

思い出した

 

検索したところ

今回の旅先と拙宅のある街の間にある・・・・ではないか

 

・・・・・ということで

旅の帰路 夫に寄ってもらえるように願い出ていた

 

 

 

 

 

生憎2022年から2年ほどの予定で建築以来初の大改修中らしく

半分は工事用足場で隠された状態ではあったけれど

また1つ「念願の」 という場所を訪問することを

叶えてくれた夫には感謝だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外観の写真から想像できる以上に

多数の窓が設えられていて

陽光が優しく室内に到達してくる

 

この時既にこのエリアは日が短くなり

曇天に継ぐ曇天であったので

明るい陽光のもとで訪れる内部とは

大分異質のものとなるかもしれないけれど

それでも

その弱弱しくも感じる陽光の入る教会内部は

ちょうどその時の私の状態には程よく

じっくり時間をかけて見学することができた

 

生憎・・・・・とは書いたけれど
世紀の(?)大改修の様子も 建物の経年による変化も
いろいろな資料をもとに知ることができたし
より楽しめたのかもしれないなぁ・・・・

風雨に曝され そのまま朽ち逝く美もあるのかもしれないし
大切にメンテナンスを繰り返し
新しい姿に生き還る美もまた良し

 

 

 

 

・・・・そして 人の心も

浮いては沈み

沈んでは浮いて・・・・を繰り返し

それでも自然に朽ちるまで

何とか生き抜くだけで良し

 

 

生きねばならぬ・・・・ではなく

のらりくらり 生きればいい

 

その内 お迎えは嫌でもやってくるのだから・・・・