@羽田空港
見覚えのある青年が必死に自身の携帯と路線図の駅名を何度も何度も見比べている
同じエールフランスに乗っていた彼だ。
あまりにも潔い(笑)露出の多いスポーツウェアを着ていたので
「それで日本入りするんだ!勇気あるな!」
と思ったため印象に残った人物だった。
携帯と頭上の駅名と目まぐるしく視線を動かす様から
自分の目指すべき駅に自信がないのだろう・・・・と推察される
私は拙いながらフランス語で
「どこへ行くの?」
と問うてみた
彼が目指す場所は羽田から列車を選べば乗り換えなしで向かうことのできる
都営浅草線沿線の某駅だった
「列車を選べば乗り換えなしで行けるから途中まで一緒に行きますよ!私は品川までだけれど」
そう言って共に列車に向かうことに
「ねえ パリのナヴィゴのようなカード買えるのかな?」
と彼に問われ 私は交通系カードがチャージできる券売機を見回したが
どうも販売の文字が見当たらない
他の券売機も見回すも・・・ 同様であるため
改札近くに<<案内役>>として立っている 京急の駅員さんに質問をした
私 「このフランスの方がSUICAかPASMOのような交通カードをお買い物求めになりたいそうなのですが
どこで買えるのですか?」
駅員「この駅では買えません」
私 「では どこの駅で買えるのですか?」
駅員「どこの駅でも買えません」
(この回答に吹き出しそうになる)
私 「もうカードの発売はなさってないの?」
駅員「・・・・・」この女何を言ってるのか? と言いたげに首をかしげている
私 どうやら私の問い合わせ方が悪かったのだろう
私は言葉を変えて再度質問した
「カードを持っていない彼のような人はアプリをダウンロードするか現金で切符を買うの選択しか今はないのですか?」
(想像し得る方法を伝えて見る)
駅員 「カードは売っていません」
私 (日本人かよ?)という言葉を呑み込みつつ
「ありがとうございます ではこの方には切符を買うようにお伝えしますネ」
と ニカッと笑顔で伝えた
(てか 案内役なら あなたが説明しろよ!)
・・・・ということで
今はナヴィゴのような交通カード売ってないらしいので
現金で切符を買いましょう・・・・・ と
私は彼の目指す某駅までの機械操作を示しながら
彼が切符を入手するまでの手助けをした
ちなみに後に友人に教わったのだが
今は原材料不足のため交通系カードの販売は一時休止中
ただし
海外からの客人向けに 交通系カードの販売は羽田、成田両空港で販売なさっているという ←要確認
私なら・・・・・
否 私の認識しているこれまでの日本の社会人の対応であれば
客に同様の質問を受けたのであれば
「今 交通系のカードは販売していませんので アプリでご対応いただくか
券売機で切符を購入してください」
こう答えれば質問者の知りたいことのほとんど用足りるんでないの?と思うのだが
この駅員の場合
↑の緑の字に示したように
海外の客人向けのカードのご案内も添えるべき・・・・・だと思うのだが
まぁ あの対応で良いと思っている段階で
聞かれていないカードについて答えることは彼にとってはハードルが高いのだろう・・・。
ま、 無事に(?)切符を買えたのだからヨシとしよう
仏からの青年と一緒に都営浅草線直通の京急線に乗り込んだ
彼は憧れの日本に初めてやってきたはよいが
日本国内には友人がおらず(仏国内に日本人の友人多数)
全くのフリーの旅なのだという。
列車に乗ってからも
停車駅の名と自分の宿から送られた地図の駅名を
必死に照らし合わせようと必死である
<が>
ここに以前も文句を書いたことがあるが
近隣諸国への忖度なのか何なのかわからんが
日本の空港の電光掲示板や列車の停車駅の案内図が
目まぐるしく 日本語、中国語、韓国語、英語
それにご丁寧に列車によってはカタカナ表示まで目まぐるしく変わる
この表示 日本人でさえ 初めての駅に行く際
確認している間でハングル表示になんぞなったとたん
脳内は「最初に戻る」≒思考停止 になる
それを海外からの来訪者たちは
訳の分からぬ日本語と照らし合わせているはずなのに
気付いたら
日本以外の中国だ~ 韓国だ~の第三国表示ってジャマな情報以外のナニモノでもない
・・・・・と 何故気づかないんだろう(多分 こういう無駄な「おもてなし」を提案する人は
自力で海外に出向く機会とかが無いんだと思う)
どんな国に行っても空港は
自国の表記と英語表記 それがスタンダードだ
在・中国の時 行き先は勿論中国語で書かれていたが
漢字の国の日本人 若干の違いはあっても十二分に判読できる
同様に 若干の文字の違いはあっても
中国人は日本語の漢字表記若しくは英語表記で何ら困ることはないだろう・・・
全く判読できないアラビア語の国に行っても
英語表記さえあれば 難なく旅が続けられる経験から
これまた 全く判読できないハングルの国に私が旅をしても
英語表記さえあれば
駅名や空港名に何ら困ることはない<はず>だ
日本は「お・も・て・な・し」の国だと自画自賛なさる傾向が強いが
沢山の情報を与えること=おもてなし だと勘違いなさっているのだと思う
過剰な情報は時に情報が皆無に等しいことを身をもって経験しないと気付けないことなのかもしれない
日本人でもよくわかっていないエリアの路線図の中から
目的の駅を見つけそこから料金を知ることは
なかなか難儀である(アプリや交通カードのおかげでその不安はなくなったが)
わけで、
海外の日本語話者ではない、訪日初心者にとってのハードルと言ったら!?
駅員の案内役って ご案内するために立ってるんだよね?
日本人にも?な説明しかできない人って
海外からの来訪者にどう対応してるんだろう~・・・・と 素朴な疑問は帰国する度毎度ついて回る。
別の日
京都の某人気カフェ
入店待つ人は訪問者の人数、カウンターかテーブル席か 子供の同伴の有無 等を
入力し、整理券を手にしないと待つことさえできない
が 海外からの客人の多い京都だというのに
その発券機は日本語入力のみ
私の前の幼い子連れの外国人が困っていたので
代わりに入力したわよ・・・
その様子を見ていたカフェの店員
私に「ありがとう」 も言わない(笑)別にイイケド・・・・ ホントはアンタの仕事だよな!?
日本語の機械しか置けないのは仕方ないだろう・・・
安くはないものだから
なら 様子見にたまにやってくる人は
客人に混じる<少なくな>>海外からの来訪者の対応をすべきだ
英語なんぞ流暢でなくとも(←私もな)
ジェスチャーとカタコトの英語で
十分相手に伝わるのに・・・・
折角「お・も・て・な・し」 の国に来ていただいた観光客には
日本に良い印象をもってほしいじゃん!? と日本人の私は思うので
私は私のできる限りの <ささやかな> おもてなしをしてきたわよ・・・・ この1か月
困っている人には日本人であれ海外からの人であれ
なるべく声をかけるようにしていたし
譲れることは譲ってきた
が
どんなに重い荷物を(20キロ超のトランクとか)を必死に運んで
バリアフリーになっていない場所の階段を昇降している時とか
日本人に声をかけられることは<<皆無>>
(注;別に声をかけられたからって甘える気はない)
でも海外からの民は
自らが大きな荷物を持っていても
「大丈夫?」
「手伝うよ?」
と 大抵声をかけてくれる
(注:その語り掛けが嬉しいだけで 甘えてはいない!)
よくネット上で
「お・も・て・な・し」の国 日本は
海外からの来客が皆驚いている! とか
さすが!日本!
なんて言葉を散見するのだけれど
自画自賛も過ぎると 同じ日本人として ホントに恥ずかしくなるよね(呆)
不思議な対応
ここに書ききれないくらい沢山あって(笑)
ネタに尽きないのだけれど
今日は 長くなったので この辺で・・・・(笑)