その教会はイタリアは クールマイユールの街からさらに車で少し登った

ヴェニ渓谷沿いにあった

 

今回の旅「も」 細かい訪問地は夫に丸投げだったのだが

「山の上にある教会だよ」とだけ説明をし、彼は私を車に乗せて連れて行ってくれた

 

 

 

 

 

モンブラン・・・・ 否 イタリー側なので モンテビアンコ の氷河が

目の前に迫る そんな場所だ


息を呑む 怖いくらいの景観

 

 

 

他のイタリーの教会に比べ

とてもシンプルな教会だ

 

こんな山の上にあるのだから 当たり前か・・・。

 

 

だが 一歩内部に入って

私は言葉を失った・・・・

 

 

 

 

 

これまでに訪れてきた数多の(カトリック)教会とは 明らかに違う様相に驚き

次の瞬間 何故か私の両の目には大量の涙が溢れてきた

首にかけていたコットンのストールで拭っても拭っても拭いきれぬほど

涙が止まらない


心が大きく揺れ動いているわけではない


何か辛いこと 悲しいこと 

(私にとってそれは娘のことだけれど)

そういうことを考えていたわけではない


なのに 何故か涙が止まらなくなる

 

 

 

 

 

「山の上の教会」 としか 私に説明していなかった夫が

静かに横に立ち

 

「ここは 『Notre Dame de Guerison』 というんだ。

Guerison=治癒の教会なんだよ」 と 教えてくれた

 

私の中の概念というか

私の見てきた教会として違和感を覚えるほど壁に飾られたオメダイ型の額や絵は

ここを訪れ祈りを捧げ 奇跡(回復)が訪れた人びとの御礼の奉納品なのだという。

 

数多の人が訪れ祈り、
その深い信仰によって癒され、救われた場

 

そんな場だからこその「気」なのか?

険しくもパワーに満ちたアルプスの山々に囲まれた場 故の「気」なのか?

よくわからないけれど

明らかにこの教会に足を踏み入れた途端

ここがどういう場だと 夫に説明を聞く前から

そこに訪れた人びとの何かに本能的に触れ

たのだろうか?


明らかに私の内側に変化が生じた

 

信仰及びスプリチュアル的にも

そして 科学的(医学的)にも 涙を流すことで

心が癒されたのだろう。

 

心底 この教会に訪問する機会を得てよかった・・・・と思ったし

夫に感謝をした

 

 

 

きっとパワースポットって

こういう場のことをいうんだろうな・・・・。

 

 

また この地を訪問する際には

この教会にも足を延ばしたい。

 

無論 私の「願い」「祈り」 は

永遠に叶うことはないのだけれど・・・・。