人間ドック@日本(今回は癌研ではない地方の総合病院にて受診)の問診での一コマ。

 

 

「帝切って何!?」

医師は冷たく私に言い放つ

 

既往歴を記すアンケート用紙の行間もスペース自体もあまりにも狭かったので

<帝切>と省略したことがかなりお気に召さなかったらしい・・・。

 

「あの・・・『帝王切開』ですが・・・・」

 

「病名は!?」

 

「あの・・・出産するときの・・帝王切開のことです」

 

「だ・か・ら!病名は!?」苛立つ医師

 

長年人間ドックを受けているが

問診の段で

帝王切開で出産したと記載しても

病名なんぞ問われたことがなかった

 

人間ドックを受け始めてこの20年

毎年毎年 様々な国内外の病院で

帝切の理由まで必要がなかったということだ

 

第一私が帝王切開を受けたのはもう24年も前なのだ。

病名ってなんだ!? 妊娠は病気じゃない!(笑)

 

 

致し方なく

病名というのかわからないが

 

「児頭骨盤不均衡により自然分娩が困難と判断され帝王切開による出産へと切り替えになりました」

 

と 淡々と でも滑舌よく応える

 

こういう輩は素人がたじろぐのが嬉しいのだろう

だが そういうのを察知すると

逆に闘志が湧く(笑)否 うれしくなっちゃう(笑)

性格のよろしい私がたじろぐはずはない

 

 

医師は無言でアンケート用紙に目を落している。

彼の知りたかった病名ってこういうことじゃないのか!?

 

 

その後私の持病の欄をみて

 

「VTって何!?」と医師。

 

「心室頻拍のことです」

 

「心室頻拍ってなに!?」医師

 

(ボケているのか?このジジイ)

一瞬頭をよぎるが

 

「不整脈の一種です。心室が速く動く・・・・・」

 

間髪入れずに答えてゆく。

 

ここでたじろぐなんぞ

医学を目指そうとしていた娘に恥じる(笑)

 

そして医師

私の病気に関係する心電図の波形についても

質問をする

 

病気になったときに勿論己の病気については

かなり勉強もしたので

引き続き答えながらも

 

ふと我に返る

あれ?私 人間ドックの問診を受けているんだよね?

何このテストのような問答・・・・・!?

 

 

「・・・・というか

 

ワタクシは医療従事者ではございませんので

詳細はわかりかねます(本音 いう必要ねーだろっ!!←乞われればまだまだ話は続けることが

可能)

が 当時入院した東京女子医大(その方面では当時一番の権威がいた)の医師達が

あなたの病名はコレですよ・・・・と仰っていたので

(先生が気に入らないかもしれませんが)

それ以降私が既往歴をお伝えする際は その病名を使用させていただいております」

とキッパリと申し上げた

 

<<ワタシは医療従事者じゃないのでわかりません>>

 

この言葉を聞いて

そのジジイはニヤリと笑い←見逃さなかった!!

問診だというのに

今現在の私の身体の状況を一切聞かずに

問診が終わった

 

何と前近代的なジジイなのだろう・・・。

全てのキッカケは「帝切」の略語なんだろう。

素人が医薬用語を略すなよ!ということだろう。

 

齢かるく80を超えているようなホンマモンのジジイなのだ。

総合病院だが(かなり手広く事業をしている)

その病院の創設者なのだろう・・・・(あとでムカついてぐぐったら出てきた)

多分 お歳のせいで

第一線を退き人間ドック部門の問診医を続けているという感じなのだろうけれど

<<素人>>は<<先生さま>>の前でもっと謙虚にしろ!ということなんだろうか!?

 

が 私はその日の受診者の中で

懇切丁寧に(慇懃無礼なほど)

御挨拶やお辞儀が出来ている人間である自負もある。

マナー違反は起こしてはいない。

 

幼少期から虚弱で

医師と呼ばれる人々の好む話法は

自然と体得していった

 

聞かれたことに対して

できるだけ簡潔に

滑舌よく応える

 

余計な言葉を挟んで相手の時間をとらない

 

質問があるときも

「先生 質問よろしいでしょうか?」 の前置きはする。

その後できるだけ簡潔に問う

 

そして ありがとうございます。

(必要なら時節の御挨拶を添える)

 

どうだっ!完璧だっ!(笑)

 

 

 

今回のこのジジイは

あまりにもケッ!と思ったので

ネタのつもりで実家に帰宅後

「こちらは聞かれたことをきちんと応えただけなのだけれど

どこに居てもいじられるんだわ~~~~」

と笑う私からその話を聞いた

 

両親は笑って聞いていたが

普段穏やかな妹や夫は反応が違った。

いずれも

「それ ドクハラってやつでしょう!?

うーちゃんはいじられたんじゃないくて

それは いじめ ととるべきところだよ!?」

 

あらビックリ!?

私より怒っている(笑)

ヒステリーな私と違って

妹や夫が怒るって珍しいのだ。

 

 

「相手がうーちゃんだったから負けずに応え続けたろうけれど

病院に慣れていない人はドキドキしちゃうよね!?」

 

あ・・・・ 私のために怒っているわけじゃなく

他の人のためか・・・(笑)

 

 

繰り返すが

 

医師に対し私は尊敬の念が絶えない側の人間である

謙虚であるべきときは謙虚に

礼や感謝もハッキリと伝えられる側の人間でもある

医師に質問されて

わからなければ わかりません・・・・で終わらせることはほとんどなく

教えまで乞う側の人間である

 

別に知ったかぶりをすることはないし

逆に 知ったかぶり・・・をすることを嫌う側の人間である。

 

だが

私の言動1つ1つが80代であろう

このジイさん医師には 全て 生意気 に映ったんだろうね~・・・・・

彼の中には

医療従事者か そうでないか で対応を変えるんだろう

 

でも

異国の地に一人で飛んで

医師団の説明を聞き

一人娘を見送り

臓器移殖まで決断した私

ちょっとやそっとのことでは

たじろぎはしないのですわ・・・・・・

 

ごめんあそばせ・・・

 

あーあー

それでなくても 可愛げなんてとっくになくなった中年オバハン

もう少し

ドキドキしちゃう♡ なフリをしておいたほうが

殿方には可愛がられるわよね~!?