かみ合わない二人 すれ違う欲求 | それでも 満腹中枢はお留守です!?(仏国移住篇?)

それでも 満腹中枢はお留守です!?(仏国移住篇?)

愛しい娘は空の上。夫は安定した地位と収入を手放し「た」
50過ぎからの刷新人生(驚)やっぱり今日も食べて食べて食べ尽す。満たされぬ婆の言いたい放題書き放題自慰ブログ。消化不良を起こしても自己責任でよろしくネ♡ 無断リブログはご遠慮ください

私の記憶が定かなら

一昨日の夜は「おでん」であった。

 

夜 おでん・・・・ということは

その翌朝もおでん 昼もおでん・・・・

下手するとその翌日の夜も 箸休め程度におでんが残る・・・・

 

家族の人数が少なければ そういうことになる。

 

だから 昼におでんの残りに うどんを入れて

真っ白い・・・見るからに萎える(映えない)うどんをすすりながら

「今夜は映える飯がいいな・・・・ パスタかラザニア作りたいな・・・・・」 と

すっかりお口の中は イタリアンモードであった。

 

そうすれば 残ってる紫キャベツや紫タマネギも新鮮なうちに

使い切るしなあ・・・・・・

 

脳内 テーブルに美しく(?) 紫の葉っぱ・・・・・をイメージしていた。

 

ええ。

キッチンに立つ時間は概ね1時間に満たない私だが

夕食何つくろう・・・・・から 妄想の時間は

1日にの大半を有する・・・・(てか ソレしか考えていない)

 

 

だが!

 

アタシは思い出してしまった・・・・・

昨夜 「明後日の夜ごはんと金曜日の夜ご飯 お外だから要らない」というた夫の言葉を。

 

 

私は すっかりイタリアンモードになった舌とどうにかこうにか折り合いをつける。

 

夫の「お夕飯 外」 ≒ ヘビーなフレンチか 中華

それも 毎日昼食も 外食・・故

絶対 今宵は和食じゃないと カワイソウだよな・・・・・と

「かろうじて」 妻の思いやりが勝る。

 

んー <残ってる>生クリーム 新鮮なうちに使いたい・・・・・

でも きっと 夫は 和モードだ

 

ん- アタシのこの舌も クリーミィなものを求めている

 

でも 夫のために 和食だ!

ジタバタするな! 今宵は 和食だ・・・・・・!

 

 

36分クッキングしかせぬ私が

36分以上 キッチンに立たねばならぬ「筑前煮」を この宵のメニューにしたのには

わけがあった。

 

元旦に夫が購入しておいてくれた お節が

正直 「ありがたいけれど・・・・・」 の言葉の後に 呑み込んだ数々の言葉があったので

んまい 筑前煮を欲していたのだ

 

レンコンある

ゴボウもある。

中国では 細い筍がシーズンで出回っている

人参もある。

じゃ しいたけ(生だが)と 鶏肉を届けてもらえば

何とかなるじゃん!?(蒟蒻とイロドリの豆類忘れたがな)

 

結局

里芋をコトコト・・・・・と 別に煮

(芋の煮っころがしは娘の好物)

 

娘・・・ 喜ぶよなぁ・・・・・

でも 私はパスタモードだがな・・・・

 

夫も ありがたがるよな・・・・

でも 私は イタリアンモードだがな・・・・・

 

 

そして 夫の帰宅時に

しっかり味が入り込むように

何度も 加熱と冷やし・・・・・を繰り返し

いい感じ♡(自己評価)のテリも出て

アツアツの筑前煮を テーブルに並べたのだった・・・・

 

 

 

 

 

「お!いいねっ!」

 

普段の夫なら そういう言葉が返ってくるはずだった・・・・・

 

 

だが

 

テーブルの上を見て

 

「え? パスタじゃないの!? 和食なの?」

 

というではないかっ!?

 

 

はぁ!?

 

 

いくら結婚して四半世紀を迎えんとしている夫婦でも

私の心の声が 届いたとは思えない。

というか その手の能力を絶対!!!!身につけることが不可能なほど

人の心の機微と 自分の思考に キッチリバウンドリーを有している男だ

 

なのに

 

何故

 

この私が 泣く泣く(嘘だが) 抑え込んだ欲求を口にするのだ!?

 

お前も まさか パスタモードだったのかえっ!?

 

 

んまそう・・・・・に出来上がった 筑前煮を前にしたテンションは

一気に下降し

「え・ どうして!?」 と 感情をこめずに 夫に問う

 

 

ほらほら・・・・・ と 夫はうれしそうに

コートのポケットから アルミ箔に包まれた物体を私に手渡す。

 

「・・・・・ 何?これ?」

 

誰かに握り飯でももらったのか!?

 

・・・・・・・???? この男 何がいいたいのだろう・・・・?!

 

まざまざと 夫の顔を見つめていると

 

「うーちゃん メッセージ見てないの?」

 

 

・・・・・・? メッセージ?

 

「いつ送った!?」

 

「14時過ぎには 送ったよ!?」

 

んなもん 届いてないわい・・・・・

いや 見てない・・・・ 見てなかった!?

 

慌てて 自分の携帯のメッセージをみると

確かに 夫から 

馬のンコ・・・・・みたいなものの画像が送られてきていた

 

 

 

 

なんだこれ・・・・・

 

画像ではピンとこなかったが

夫に手渡されたアルミを開けて ようやく合点がゆく

 

「ええええええええええ

こんな立派な(バカでかい) トリュフ どうしたん!?」

 

仲良しのフランス人からのおすそ分け

 

 

うーちゃんのことだから

今夜は トリュフ三昧!だと思って帰ってきたのに・・・・・

(と しょぼくれておる)

 

 

あーた! あーた! あーたね!!

 

あたしゃ どんだけ パスタが食べたかったのか!?

どんだけ クリームモードだったのか!?

どんだけ その欲求を押し込めて(私の食べるとはそういうこと)

和モードにしたことか!?

 

そして 普段 36分クッキングを自分に課している(怠けたいだけ&ゲーム感覚で楽しみたい)私が

そのルールを破って ずーっと 煮物に勤しんだというのは

アンタの アンタの アンタの 明日と 金曜日のヘビー飯を思ってなんだああああああ!! の主張を

心の叫びの3分の1程度のエネルギーで 主張してみた。

 

「そなんだ・・・・・

 

でも 僕明日の夜いないから

トリュフ 香り飛んじゃうよ!?」

 

なら 今から イタリアンにする!?

 

幸い 生クリーム(は) あるから

ペンネと生クリームとたっぷりトリュフのパスタならできる。

でも 今日ある材料で 作れるのはそれだけだ・・・・

 

 

しかも 今から 筑前煮が鎮座しているフライパンの中身を他に移し

フライパン洗浄から始めるけれど どうする!?

 

 

きっと 「そうしよう!」 という言葉を呑み込まざるを得ぬ

威圧的な物言いだったことだろうよ!?

 

 

 

小さめの手の私の握りこぶし大もある

トリュフを 今日と明日の夜で どうにか消費せねば・・・・・

 

おでんの翌朝もその日のランチも下手するとその夜もおでん・・・・・の私

下手すると 今宵も明日の朝も、昼も、夜も・・・・・

トリュフ三昧となる。

 

 

あたしゃね・・・・・ 生粋の日本人だから

そこまで 求めてはいないのだよ。

 

 

トリュフってやつは

 

「新鮮な夏トリュフ入りましたよ!?添えましょうか?」 とレストランで言われ

うっかり

「bien sur!(勿論)」 と応えたはいいけれど

その何枚かのスライスに30€も取りやがった!と 後で夫にドキドキ報告(怒られはせぬ)するような

そういう「たま」の「贅沢」 で十分なのだ ね、 あもんどちゃん・・・・・(と プリフィクスランチをベラボーな価格にした仲間(笑))

 

 

・・・・・にしても

 

 

パスタモードを押し込めた嫁

パスタモードに切り替えた夫

 

 

いつまでたっても 「噛み合わない」

 

 

 

四半世紀 すれ違って 別方向を向いていたけれど

ぐるり・・・・1週周って 今ちょうど見つめ合ってるん ちゃうの!?

 

 

ま、 

今日は いかに「有効に」「旨い」 トリュフの消費をするか

 

この一点に 私の脳は使われる予定・・・・・(ヒマだな・・・・ 相変らず)