さて 昨日日曜日は 2017年 フランス大統領選挙 右派の代表を決める
1回目の予備選挙でした。

(この選挙で過半数票を取得した者が右派の代表に決定し、 左派の(これから予備選挙を勝ち抜いてきた)代表、極右の代表(これはマリーヌ・ルペンに決定している)と大統領選挙が繰り広げられる)

 

ここのところ 

 

Brexit、先のアメリカ大統領選・・・・等々

世界の情勢は「予想外」の出来事続き・・・だけれど

今日の選挙も 皆の読みがことごとく外れる結果になったようです。

 

上記2つの「予想外」は 来年に控える大統領選への

フランスの市民に ある種の「危機感」 もしくは「使命感」 というものを

呼び起こしたのかもしれません・・・・。

 

今日の選挙への投票率が 想定数を大分上回り

(19:00締め切り 17:00の段階で 既に想定数より1万5000千票近く

上回る人の参加)

19:00閉門後も 内側では 選挙に訪れた人を捌き切れず

ニュース番組では 参加者全員が投票をし終えるまで

速報での明言を回避していたそうな。

 

選挙戦の佳境を迎えるほんの数日前まで

大統領経験者の ニコラ・サルコジ氏と 同じ共和党に属する有力かつ実績のある

アラン・ジュペ氏のいずれかが 予備選挙を制し

そのまま フランスの大統領に選ばれるのではなかろうか・・・・という「読み」が

大多数のフランス人の考えでし「た」

 

それが なんということでしょう!?

 

本日1回目の選挙 蓋を開けたら

フランソワ・フィヨン氏 44.2%

アラン・ジュペ氏    28.3%

ニコラ・サルコジ氏  21 %

 

と 「え!」 という結果に・・・。

 

ニュース番組の開設者も 「予想外!」 と 驚いていたようですが・・・・

 

数日前の 候補者同士の討論会で

(フランスは 選挙を控えると 毎日のように どこかの局を利用して

候補者同士が直接意見を交わす討論会や 候補者のインタビュー番組が

非常に多く 自ずと政治に興味を持つようになっていきます・・・)

 

人々は 「フランソワ・フィヨン」を発見した! と表現されていました。

 

有力候補2者いるけれど・・・・・

 

ジュペに任せきれないし サルコジはいや・・・ なんていう人が

この フィヨン氏の言葉を聞いて

「なんだ フィヨンがいたじゃねーか!?」 と 彼の存在感が

一気に増したそうな・・・・・。(一部の解説によるものです)

 

今回の結果から サルコジは 敗北を認め

フィヨン推しを表明した・・・とのこと。

 

サルコジって 戦友(?)のアラン・ジュペじゃなくて

フィヨン推しなんだぁ・・・・・ ふ~ん・・・・ と アラン・ジュペ推しの私は面白くないけれど・・・

 

今の段階で 圧倒的な数を味方につけたかのように見える

フィヨン氏が 来週の2回目選挙で 逃げ切るのか?

 

それとも フランスの選挙にありがち・・・な

その流れを阻止しようと 躍起になる人が投票に訪れ

アラン・ジュペが 逆転するのか!?

非常に見ものだと思います。

 

 

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            (シャリー・エブド誌 最新巻 トランプ氏スキャンダルを揶揄する表紙)

 

良しにつけ 悪しきにつけ 「プライド」の高いフランス人。

 

どう見ても「愚かしい」 と思える アメリカ大統領選の結果を受けて

投票数が予想をはるかに上回ったのだと思いますが・・・・・

 

 

今日 選挙とは別のところで 現行政治に対する

ちょっとしたムーブメントもありました。

 

すっかり 支持率が低下し

次から次へと バッシング記事が出ている 現フランス大統領のオランド氏への

バッシングを止めよう!

 

女優 カトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、をはじめとする

フランスの超名人たちが「stop au Hollande-bashing」と 声を上げたのです。

 

選挙によって 大統領の地位を与えられた オランド氏を

貶める行為は 強いては 自国を貶める行為である・・・ということ。

 

オランド氏は 政治家であると同時に

人権を護られるべき 個人でもある・・・ということ。

 

 

クリントン氏vsトランプ氏の 攻撃合戦 特に ヒラリー氏を貶める言葉の数々

 

それが 国を動かす政治の場に ふさわしいのか否か・・・・は

「冷静になれば」 明らか・・・・・。

 

他人のフリみて 我がフリ直せ・・・という感じでしょうか?

 

国政へのいら立ちは

選挙にぶつけよ! そんな影響も出てくるのかな・・・・。

 

 

さて

 

来週の予備選挙 2回目の結果は!?

そして 来年の大統領選の結果は!?

 

今の世の流れに沿うように

「極右」の台頭なんてことに ならないように・・・・

個人的には祈るばかりです。