運動会。
マラソン大会に続き
太郎にとって、
屈辱的ともいえる公開処刑のイベント。
私と夫は、太郎が機能的に走れる姿を確認するだけで十分なので、毎年大満足。
ちょっとタイミングが遅れるダンスも、
微笑ましく見ていられます。
太郎が踊っている途中で
私と目が合うと、
ちょっと恥ずかしそうにうつむくのですが、
退場の時にこっそり手をふってくれたりします。
「うちの子、天使か!」
そんな幸せな時間を過ごせる運動会ですが、
最近は運動会の文句ばかりです。
太郎は、運動会を休んで塾に行きたいのです。
「何でさ、徒競走は順位がバレバレなのに、勉強の順位は貼り出してくれないんだろうね」
「勉強のほうが順位のダメージが大きいからじゃない?」
「もっと勉強で活躍できる場はないものか、不公平だ!運動会は楽しくない!」
「運動会じゃなくて勉強会にするか。算数プリントリレーとか、生産量NO1の県の形の板を持ってゴールとか」
「神様か……」
「ま、結局、走るんだけどねー」
「悪魔だった…」
最近の中高の球技大会には、
eスポーツも種目としてあるそうな。
私がおばあちゃんになる頃、
孫の運動会はどうなっているのでしょうね。
空ぐらい飛んでたりしてね。