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3月末で、主治医のニコニコ王子がにっこり

異動することになった。



主治医にはとてもお世話になり感謝している。






主治医は、がんをすべて取りきったと言った。

それはリンパの郭清も含めて、

あやしいところはすべて取りきったという事。

結局、子宮以外にがんは見つからなかった。


その後、今に至るまで、

身体に何も不都合はない。

これはあたりまえのことじゃないと

思っている。

7時間以上の長時間にわたる

大手術をしたのだから。

後遺症もなく、手術前と同じように

無事に暮らせている事。

感謝してもしきれない。

主治医も完璧な手術に

自信を持っていたと思う。


最後の診察の日、主治医に

感謝の気持ちを伝えた。にっこり


主治医はいつもの笑顔で、

ニコニコと笑っていた。にっこり


そう、この優しい笑顔にも、

何度救われたことか。飛び出すハート


肺多発転移をしたこのタイミングで、

私の身体のことを

一番よくわかっている主治医と

サヨナラするのはとても不安だけど、

仕方ないよね。


肺転移をしてからの主治医は、

明らかに狼狽していた。

ステージ2の私が

転移するとは思っていなかったのだと思う。


そして転移してから

主治医に対して一番残念に思ったこと。


それは私がラジオ波焼灼法について尋ねた時、

にっこり「それはまだ承認されていない

  治療法ですね。」

と、仰った事。


私はセカンドオピニオンでも確認したし

自分でも調べたけれど、

承認されていないどころか、

2004年に肝がんに保険適用され、

その後、2022年9月から、肺腫瘍、腎腫瘍、

骨腫瘍に適応が拡大され、

2023年には早期乳がんにも

保険適用されている。

私の転移性肺腫瘍ももちろん対象である。



その事を私からは

主治医に伝えなかったけれど、

知識がアップデートされていなかったのなら、

やはり残念な事だと思う。


私が根治を目指して、手術やラジオ波焼灼の

セカンドオピニオンを聞きたいと言った時、

主治医は、ハッとしたような顔をした。

今までそんな事を

言われた事は無かったと言った。

ガイドライン通りの治療で

ずっとやってきたのだと思う。

でもそれで、根治できるのかと尋ねれば、

正直な主治医は答えられないのだった。



主治医は、

今よりももっと大きな大学附属病院へ、

行くことになった。


にっこり「栄転されるんですね。

   おめでとうございます。」

にっこり「違うんです。以前より

  僕は臨床だけでなく研究がしたいと

  考えていて、それが叶いました。」

にっこり「そうですか、それは良かったですね。

  応援していますよ、がんばってくださいね。」

にっこり「ありがとうございます。」


主治医は30代前半で若い。

まだまだこれからの人だと思う。


いろんな事を経験して成長して、

これからもたくさんの人の命を、

救ってくださいね。


さようなら、主治医。にっこり

そして、ありがとう。