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仕事をしながらですので、

ゆっくりになりますが、

思い出しながら書いていきます。


術後の病理診断結果を聞いたあと、

主治医は抗がん剤の説明に入った。


にっこり「パクリタキセルとカルボプラチンを

使用します。TC療法と言います。

初回は3日間入院して、

ゆっくり入れていきます。

アナフィラキシーショックを起こすと

いけないからです。

2回目からは、3週間ごとに通院で、

入れていきます。点滴ですが、

5,6時間はかかります。

副作用は強く出る人もいれば、

全く出ない人もいます。

脱毛はしますので、

ウィッグは用意しておいて下さい。」


主治医の話は耳に入ってこなかった。

術後から今日まで、

抗がん剤についていろいろと調べた。

副作用のことも。

ブログを読んでいると抗がん剤を

やらないと選択した方もいる。

モヤモヤと考えていても

仕方がないので

私は自分の気持ちを話してみることにした。


凝視「先生、私、抗がん剤を

やりたくありません。

正直、手術よりも、恐怖です。

先生は、癌を取り切りましたと、

言いましたし、リンパにも転移して

いませんでした。

どうしてもしなければ

いけない治療なのですか?」


にっこり「…。目に見える癌は取り切りました。

でも、目に見えない癌はあるかもしれません。

ririさんが、やらないと言えば、

治療はできません。

僕はやった方がいいと

判断しました。

やらなくてもいいとは、

僕の一存で、決めることはできません。

命の選択になりますから。

カンファレンスをして、

次回の診察までに

お返事したいと思います。」


凝視「…。わかりました。」


ニコニコ王子の顔、ひきつる。ほんわか


命の選択か…。

わかってますよ、先生。

やらなきゃダメだって。

頭ではわかってるけれど、

もしかしたらって、

ダメ元で言ってみただけですよ。


と、心の中でつぶやきながら、

笑顔で診察室を出たのでした。昇天