ご訪問いただきありがとうございます。
誰かが私を呼んでいる。
「全て取りきりましたよ。ririさん。」
あ、主治医の声だ。でも目を開けることが
できない。
「ありがとうございます。」
言葉にならない声をあげた。
そうしたら、オエッと3回嘔吐反射をして、
気を失った。
次に気づいた時には、病室にいた。
口には酸素マスク、足には血栓予防の機械、
腕には点滴、お腹にはドレーン管、
背中には硬膜外麻酔、
尿道カテーテルもついて、
全く身動きできませーん。
そして外はもう暗かった。
あー、生きてるわー、終わったー、
大手術乗り越えたよー、と思った。
看護師が定期的に様子を見にきた。
目は冴えて、全く眠れなかった。
その後お腹に
血栓予防の皮下注射を5日間くらい
つづけてされたが、地味に痛かった。
さすがに何もする気になれず、
長い長い夜を、何もせず、
一人で過ごした。