特養に入所している母に

面会に行ってきました。

 

数日前、面会の予約を取るために

特養に電話をすると、

『数日前から、「家に帰りたい」と言い出している』

という話を聞かされました。

 

特養入所から約1年。

穏やかに暮らしていたのに

ここにきて帰宅願望が出るとはガーン

 

ケアマネさんによると

“お父さんが待っているから”

と言っているらしい。

 

あぁ、父が亡くなったことも

忘れたのか汗

 

先月、施設のご厚意で

短時間の外出を許可され

ラーメンを食べに連れ出したことが

呼び水になってしまったのかうずまき

 

『一緒に帰る!』

と駄々をこねられたらどうしよう…

と思いながら面会へ。

 

今日の母は

『娘ちゃん(私のこと)は

どんどんお父さんに似てくるね』とか

『娘ちゃんは、白髪ないね。染めてるの?』とか

YOUくんは、〇〇大学を卒業して

□□□に就職したんだよね』とか

驚くほど普通に会話ができています。

 

だけど、先月一緒にラーメンを

食べたことは忘れていたけどね笑い泣き

 

そして、ついに母からこの言葉が…

おばあちゃん

『お父さんが待ってるから家に帰りたい。』

 

私はなるべく明るく応えました。

お母さん

『お母さん、

お父さん4年前に死んじゃったよ。

お母さんが喪主でお葬式をして

〇〇霊園に埋葬したでしょ』

 

すると母は目を見開いて言いました。

おばあちゃん

『お父さん、死んじゃったの?』

 

お母さん

『そうだよ。家に帰ったら

お母さん一人ぼっちだよ。

だから、ここに来たんだよ』

 

おばあちゃん

『じゃあ、私家に帰れないの?

すぐに帰れると思っていたのに』

 

お母さん

『そうだよ。ここにいれば

ごはんも出してくれるし

お掃除や洗濯もしてくれるし

具合が悪くなったら病院にも

連れて行ってもらえるでしょ。

家に一人でいたら

誰も助けてくれないよ』

 

おばあちゃん

『私、死ぬまでここにいるの?』

 

お母さん

『ここにいてくれたほうが

私も安心だよ』

 

おばあちゃん

『嫌だな・・・』

 

お母さん

『どんなことが嫌?』

 

おばあちゃん

『ここには、自由がないのよむかっ

 

あぁ、認知症の母から

こんな言葉が出てくるとはあせる

 

母は、自力で歩けるし健康体。

以前出ていた人格の変化や

自分勝手で攻撃的な言動は影を潜め

今ある認知症の主な症状と言えば

短期記憶がないことくらい。

(下の世話も必要だけど)

 

もともと、派手好きで

外出大好きな人だったから

一日中施設の中にいる生活は

耐え難いのかなショボーン

 

面会の間、上記のおばあちゃんお母さんの会話を

4~5回繰り返しました。

 

結局、母の脳に父が亡くなったことが

刻まれたのかはわかりませんが

帰るとき

『また来てね。絶対来てね』

とこれまでになく名残惜しそうに

見送ってくれました。

 

お母さん、ずっと家に帰れると思ってたんだ。

なんか切ないなぁ汗

 

暖かくなったら

またラーメン食べに連れて行こう!