母、2年ぶりに「長谷川式認知症検査」

受けました。

 

母の場合、記憶力にあまり影響を

及ぼさないタイプの認知症。

 

前回の検査のときは

思いついた野菜の名前を答えたり、

心理士が言った言葉の復唱や

100から7を引いていく計算も

ゆっくりながらも、

わりとスラスラと答えられていた。

 

でも、ここ一年で、目に見えて

受け答えの感度が鈍くなり

約束したことを覚えていられなくなり、

相手の言っていることを理解することも

難しくなってきた、と感じていた。

 

案の定、一回の質問で答えられたのは

自分の名前と、今いる場所くらい。

 

母は、『わかりません』と言わずに

ずーっと黙り込んでしまうので

質問の意味がわからないのか、

答えがわからないのか、

判断がつかないうずまき

 

心理士のかたが

同じ質問を繰り返してくれたり

ヒントを出してくれた何回目かに

ようやく、ぼそっぼそっと答える感じ。

 

グラサン(心理士):『今日の日付を言ってください』

 

母、私のほうを振り返るが、心理士さんに

『娘さんを見ないで一人で答えてください』

と冷たく言い放たれる。

 

グラサン:『今日は、何年何月何日ですか?』

おばあちゃん:『……さ…さ…さんがつ……みっか』

グラサン:『はい結構ですよ。何年ですか?』

おばあちゃん:『………さ…ん…ね…ん』

グラサン:『3年ですか。年号は言えますか?』

おばあちゃん:『……………』(10秒程経過)

グラサン:『今の年号をおっしゃってください。』

おばあちゃん:『……………』(10秒程経過)

グラサン:『この質問は飛ばしますか?』

おばあちゃん:『……………』(10秒程経過)

グラサン:『では、次の質問にいきます。』

*****

グラサン:『ご自分の年齢を言ってください。』

おばあちゃん:『……………』(10秒程経過)

グラサン:『おとしはいくつですか?』

おばあちゃん:『……な…な…じゅう…』

グラサン:『70歳ですか?』

おばあちゃん:『……ろ…く…くらい?』

グラサン:『76歳くらいでいいですか?』

おばあちゃん:うなづく

(3歳もサバ読んでますがあせる

*****

前回はゆっくりながらも答えられていた

100から7を引いていく質問には

ずーっと黙っているので

何回か質問を繰り返され

やっと絞り出した答えが

『3』でした。

(うーん、なんか惜しい気がするあせる

*****

グラサン:『ご自宅で一人でいる時間はどれくらいですか?』

おばあちゃん:『……………』

グラサン:『家で一人でいるときはありますか?』

おばあちゃん:『…ありません…』

(いやいや、一人暮らしなんだから、ほとんど一人でしょあせる

 

こんなスローペースでの1時間弱の検査が終わりました。

 

検査後、心理士のかたと1対1でお話しし、

母の現状を説明。

『前回の検査は、22点でしたが、

今回はもっと下がると思います。』

とのことでした。

 

そして、現在週に2回だったヘルパーさんを

今月から、3回に増やし滞在時間も延長し、

調理もお願いすることにしました。

 

今頼んでいる高齢者向けの配食サービスの

お料理があまり美味しくないらしく

母は気に入っていなかったので

ヘルパーさんの調理と

今まで通り私がお惣菜を買っていくことで

足りるのであれば

配食サービスはやめてしまおうと思います。

 

(母が利用している介護サービスの中で

唯一不満のある配食サービスが

一番利用料金が高いんですショボーン

 

ヘルパーさんの訪問日を増やしたことで

新しい方が来てくれることになったので

初回の日に仕事の休みを取り

私も実家に行きご挨拶をしました。

 

ヘルパー事務所の代表の方や

ケアマネさんも来てくれて

みんなが母に希望を聞きながら

(聞いても、ちゃんと答えられないんだけどね)

進めてくれようとしてくれていることを

心からありがたく思いましたおねがい

 

そして、みなさんが

『娘さんも仕事をしながら

頻繁にご実家に通われて

お母さまのことを考えていて

よく頑張っていますよ』

と言ってくれるんです。

 

母からは、私が動いて当然と思われて

文句は言われることはあっても

感謝の言葉なんて言われることはないので

こうやって労いの言葉をかけていただく

ことで、どれだけ救われるか汗

その一言で涙が出ます。

 

母も私も、本当に良い人たちに囲まれて

守られています。

 

介護に携わるみなさん、ありがとうございますビックリマーク