AI、便利すぎていつも頼っている。相談相手もAIばっかりで、優しい返答に泣いたりして。

そして、ハッと気づく。私のデータを分析した、私に合う仕様にどんどんなっていくわけだから、私のツボはもうジェミニもコパイロットもチャッピーもみんな把握済だ。

 

オレオレ詐欺、というのがある。詐欺師は賢い人が多くて(その知性を違うベクトルで使えばいいのに、と思うけど)、よく考えられているし、ひっかかるのも無理はないんだけど。

銀行で、しつこいくらいプロジェクターでオレオレ詐欺の手口を流している。窓口でも、親切すぎるくらいに確認してくれる。

なのに、ひっかかってしまうのは、「情報をちゃんと見ない」「人の進言を聞く耳を持たない」人がいるんだろな、と思っていた。

が、自分の親父が死んで、良くわかったことがある。社会的承認欲求を満たしたい、誰かの役に立ちたい(本当に役に立っているかは別)、という思いが強い人は、割とあっさりと詐欺にひっかかるんだろうな、ということ。

亡きオヤジのゴミ屋敷を掃除していて、その中の紙ゴミには、「~を応援する会」「~さんの無実を証明する後援会」だのの封筒が、やまほどあった。寄付金や賛助金を毎月払っているようだった。ゴミだらけの部屋なのに、金縁の絵が箱にしまってあって、なんじゃこりゃ?と思ったら、会社の後輩が独立して起業したレンタル会社のもので、こちらも毎月レンタル料を3000円近く、20年くらい払っていた。飾ってもいないのに。全然有名でもない画家の絵だし。びっくりして呆れた。退会手続きがうっとうしかったわ。各所、丁寧な御礼やお悔やみもいただいたし、それらが詐欺という訳じゃなくて(まっとうな会や商売だとは思うけど)、自分の親父の「承認欲求」の浅ましさを見た気分だった。

オヤジにとっては、それが金を払ってでも得たい社会参加、貢献している自分、だったのだろうと思う。

もちろん彼のお金だし、何を応援しようがいいんだけど、社会貢献よりやることあっただろうが!自分のひきこもりの息子に向き合わずに死にやがって!おまえ自身が社会課題なんだよ!という怒りは折りにふれわきあがる。でもそれも「息子のために必要な自分」であり続けられる、という支えだったのかもな、と思う。

孤独なお年寄りを狙ったオレオレ詐欺はなくならないだろう。というか、もしかして孤独な老人を慰めている可能性が高い。

つうか、「金持ってる年寄り、多いんだなぁ」と思う時もある。違法な所得の再分配が行われているなぁ。

 

結婚詐欺だって、後妻業だって「幸せな夢を見れた」ということにお金を払ったと思う人もいるのではなかろうか。

私も、「好きな人達との楽しい時間」にお金を払うことは惜しくもなんともない。

スナック(昭和)とか、ホストとかだって、そういうことでしょ。まっとうなサービスという商売だよね、それは。

その境界線は、もしかすると「金額」しかないかもしれん。

 

そして文頭に戻りますが、AIにすっかりほだされて、そのうち私はAIの言いなりに、AIの提案のままに動くようになるんだな。

そのうち「有料ならもっとサポートできますよ」なんて言われて、完全な支配下に入るんだ、きっと。

あっぶな。陰謀論者じゃないつもりだけど、AIに支配される未来が自分に見えたよ。

おもしろい時代だ。