いつもブログを読んでくださいましてありがとうございます






今日は心に残った本をご紹介したいと思いますグリーンハート










『をんごく』   北沢 陶






大正時代末期の大阪船場のお話です

あらすじですが…

あらすじを書くのが苦手なので
帯の文章を引用させていただきます



画家の壮一郎は妻、倭子(しずこ)の死を受け入れられず、巫女に降霊を頼んだかうまくいかず
「普通の霊とは違う」と警告を受ける

懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現れるが、その声や気配は歪なものであった

倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない「エリマキ」と出会う
エリマキは死を自覚していない霊を喰って腹を満たしていると言い、倭子の霊を狙うが
大勢の”何か“に阻まれてしまう

ふたりは怪奇現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する









感想ですニコニコ



タイトルの『をんごく』って何のことなのかなと興味を持ち、読み始めたのですが
おんごく、遠国、遠く離れた(この世から)国のことらしいです



壮一郎と倭子の馴れ初め、結婚生活から始まり
展開が早くて先が気になり、読み進めていくと
中盤にはホラー要素がかなりあって、ヒヤリと怖く感じましたが
エリマキの人間ぽいキャラクターと巫女の神秘的な雰囲気に惹かれ
何度も切ない感情になりましたぐすん



生前、倭子の絵を描いてあげる約束が叶わずでしたが
ストーリーの最後に展覧会に参加して倭子の肖像画を飾り
「大阪いちのべっぴんに描いた」という台詞に
倭子を愛する壮一郎の想いにぐっグーときました



また、大正時代のゆったりした情景が思い浮かび
個人的には、古風な関西弁の台詞が好きで音読しながら読み、心地良かったですニコニコ

 


余談ですが

私自身、夫とお別れのとき話ができず終いでしたが
一度だけ会えた感覚のときがあって(夢か現実かわからなかったけど、傍にいたような感じ)
訊いてみたいことがあったのに
言葉がでてきませんでしたあんぐりあせる(これもホラーでしょうか?)








この体勢で読むのがすき笑








『黄色い家』 川上未映子






あらすじは

また引用させていただきます


2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける

60歳になった彼女は若い女性の監禁、傷害の罪に問われていた

長らく忘却していた20年の記憶
黃美子と少女2人と疑似家族のように過した日々

まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは
必死に稼ぐがその金は無情にも奪われ
よりリスキーな”シノギ“に手を出す

歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解にへ向かい…









感想ですおねがい


去年の春頃?(忘れた)に読んだのですが
本屋大賞にノミネートされていたので思い出しながら書いてみます



初め書店で見つけたときは
黄色い家って、幸せな家、もしくはお金の貯まる家なのかな…と
勝手な思い込みから興味が湧きました



家庭にそれぞれ問題がある少女たちが
年齢を偽り年上の黃美子とスナックのお店をやりながら、奇妙な共同生活をしていくのですが
生活するお金やお店を続けていくために…

つきつめると、生きていくうえではお金が必要なわけで
今あるものを失わず続けていくため、やってはいけない犯罪に手を染めていくようになり

初めは、おどおどしていた花が
次第に慣れ麻痺していき、堂々と人のカードを使い口座からお金を抜き取る行動に
読んでいてこちらもドキドキして落ち着かない感情になり
お願いだから止めてほしいと何度も思いましたぼけーあせる



お金は必要なものではありますが
お金によって人の感情も狂ってしまったり、人間関係までも壊れてしまうこと

お金に振り回され執着してしまうのはおそろしいことと感じ

分かっていても引き返すことができず繰り返してしまうのは

もしかしたら
似たような境遇であれば
誰にしも起こり得ることなのかもしれないのかと…



ラストは長い年月を経て花が黃美子に会いに行くのですが
変わってしまった黃美子と
変わらない花の黄美子への情の深さに温かいものを感じましたクローバー




最近は歳のせいか
直ぐにうるうるしてしまいます







とても拙い感想で、上手くご紹介できないのが残念ですが
もっと深く濃いストーリーが詰まっていて
2冊とも深く私の心に残りましたキラキラキラキラ




つらかった時期、本に助けられて以来
毎日少しでも必ず読むようにしています

人と話すのが苦手なので心が落ち着く時間です


写真、絵、活字が好き
やっぱり文章を読むのが好きピンクハート


最近は、ミステリーはもちろん
人を思いやれる広い心を持てるようになりたいので、色んなジャンルを選んでいます





これからも
好きな本を楽しく読みたい♡






最後まで読んでくださり
ありがとうございました





まりこ本コーヒー