大恋愛
久しくドラマやテレビから離れた生活をしてました。
戸田恵梨香とムロツヨシのドラマ『大恋愛』が凄く良い。ムロさんのさりげないイケメ ン具合が、現実的だし、戸田恵梨香かわいい❤️
大人になっても、こんな恋愛出来たらステキだな。
婚活また始めようかなと思います^_^
ショートストーリー 2
私は、夫と成人した2人の子どもの母である。
いつから、私は「わたし」じゃなくお母さんになったのだろうか。
この30年、必死に妻として母としてやってきた。主婦は褒められずに、ただ毎日をこなすだけ。
これでいい…と自分に言い聞かせて今までやってきた。
でも、そろそろ限界だ。
今日は私の誕生日であり、30回目の結婚記念日である。あの夫がこの日を覚えているはずはないと思っていた…
どんな時も仕事優先だった。
子どもが熱を出して苦しんでいる時も、病院はお前が連れて行けと言うだけだった。小さい子ども2人を見ることの大変さを何も分かっていない人だった。
私が外に仕事に出たいと言った時も、「ダメだ。」としか言わなかった。
いつしか、夫と顔を合わせないように、夕飯は別々に取るようになり、夫の顔を見る前に寝るようになった。
子どもだけが生きがいだったが、反抗期が来て、家族より友達や恋人のいる世界へ行ってしまった。
私は孤独だった。夫にだけは味方でいて欲しかったと思っていたが、叶わぬ夢だった。
私は夫と別れることを考えるようになった。
30回目の結婚記念日が丁度良いと思った。
私は、ずっと化粧台の奥にしまっておいた小さな箱を、そっと取り出した。
少しくすんだだろうか。
小さなオパールのピアスを取り出した。
結婚前だった。
私は彼と京都旅行に行った時に、このピアスを買ってもらったんだ。彼は、時代小説が好きな人だった。デートもカフェでお互いに小説を読んで過ごすなんてことも多かった。
私は不満だったが、彼の小説を読む横顔が好きだった。普段は表情を変えない彼が、驚いたり、真剣な表情で本に向かう姿は、かっこよかった。
今思うと、ちゃんと恋をしていたんだと思う。
そんな彼が珍しく、京都に行こうと言った。
私は一緒にいれることが嬉しかった。
京都の街を歩いている時、なんとも可愛らしいジュエリーショップを見つけた。
誰にも気付かれずに、通り過ぎてしまいそうな店に何故か惹かれて、立ちすくんでしまった。
彼の方を振り向くと、優しい眼差しで、店の中に入る事を許してくれた。
私は自分の誕生石であるオパールのピアスに目を奪われた。
控えめだけど、七色に光るハートのピアス。
私を待っていてくれたんだと、直感的に思った。
この旅行も無理して連れてきてくれていることは、薄々気付いていた。今の私にとっても、贅沢な代物だった。
しかし、彼は何も言わずにこのピアスを買ってくれたのだった。照れた顔で、「似合ってる。」とぶっきらぼうに言った。
その日から、このピアスは大事な日に付けた。
結婚式の日も、絶対これを付けたいって言って呆れられたっけ…
しかし、夫との冷めた生活の中、このピアスの存在をすっかり忘れていた。
そんな事を何となく思い出していた。
今日が夫に別れを告げる日だから、ちょっとナーバスになっているのかもしれない。
私は、最後はきちんとお別れを言いたいと思っていた。
しかし、珍しく夫からその日、レストランの予約をしたと言われた。何の風の吹きまわしだろう。
もしかして、夫も私と同じこと思ってるのではないかと思い、少し悲しい気持ちになった。
私は当日、あのピアスをつけようとと思い、久しぶりに耳に付けた。
少しウキウキした気持ちになっている、自分が憎い。
私は、離婚届をバッグに忍ばせ、夫の前に座っている。夫は、私のピアスに気付くだろうか。
話があると夫が告げた。
私は彼の思わぬ言葉とプレゼントに、涙が止まらなかった。
