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森永の小部屋 

主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログはTACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。たまにどうでもいいことも書きます。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です

 

今日はここから先の勉強に関することを思いつくままに書いていきます

 

 

直前期の答練が終盤に入り、思うような結果が出ていないと勉強の仕方に関し悩むものだと思います

 

「これをすれば受かる」

 

的な話しは無いと思った方がいいです。少なくとも、万人に共通する統一的な勉強法はありません

 

 

逆に、「これはしてはいけない」という勉強をしていないか注意してください

 

①新しい教材に手を出す

当然御法度

 

②特定の科目、特定の出題形式等に偏った勉強

行政法だけ、記述だけなどなど、偏ったことをし過ぎるとその他の所の力が落ちて総得点は変わらないことが多い

 

③答練の復習をし過ぎる

出された所だけ勉強していると出ていない所が穴のまま放置される

 

④回数をこなすだけになってしまっていて成果のチェックをしない

 

 

④が多いのではないかと思いますがどうでしょうか

 

直前期の勉強では、インプット教材7割、アウトプット教材3割程度でインプット教材重視。そして、一週間で一回転を目安に答練の予習・復習を行うこと。答練の復習は、取るべきなのに落とした所などをインプット教材に書き込み情報を一元化する

 

これが基本的な姿勢です。これを繰り返してきたと仮定し話しを先に進めます

 

 

今迄の答練で出された記述式問題に対し、ある程度正確に答案を作成することは出来るでしょうか。逆にいえば、インプット教材を見返した際にどこが記述式で出されていたか判別でき、どのような問題が出ていたか朧気ながらでも喚起できるでしょうか

 

直前期の答練では、どこがどのように択一式で出されたか喚起することができ、そこを今後出されたら答えることができるでしょうか

 

例えば、未成年者が単独で行うことができる法律行為三つ、今直ぐにで思い出せるでしょうか。ここは総合答練③問題27で出されていた所ですし、基本講義の時から記述で出されても書けるようになってほしいと言っていたところです

 

基本講義で特に推していた所+直前期の答練で出された所です。このようなところをどれだけ正確に押さえ、知識をアウトプットできるでしょうか。ちなみに、憲法の講義の時から、そしてブログの中でも「思い出す訓練」をするように、それを癖付け習慣化するように言っていましたが出来ているでしょうか。これが成果をチェックするということです

 

 

今迄の教材や勉強は変える必要はありません。寧ろ変えてはいけません。繰り返してきたものをさらに繰り返す。それを単なるルーティーンワークにするのではなく、既に述べたように成果をチェックしつつ回数を繰り返す

 

出来るようになるまでやる

 

ということが基本線。例えば、朝の勉強で広くインプット教材に目を通しサッと確認しつつ、記述注意と言っていた所や重要な所でありながらも直前期の答練で間違えてしまったものを声に出しながらでも書きなぐりながらでも勉強を進る。メモ用紙に頭に入れなければいけないことを走り書きし、それを一日の合間に何度も見る。隙間時間を使い何度も見て思い出せるか確認する。その気になれば一日のうちに何度も何度も目を通せるはずです。頭に入ったものには執着せずドンドン前に進む。どうせ次の一週間にまた確認します

 

 

このように、これまでの教材を徹底的に頭に入れ、その達成度を答練で試す

 

ある程度入ってきたら、範囲を徐々に広げていく。例えば、天皇の国事行為を今思い出せるでしょうか。また、直前期の答練で出された国事行為の問題を、知識が無くても解くには現場でどう考えなければいけなかったでしょうか

 

本音を言えば、このあたりは打てば響くように答えて欲しいところではありますが、基本講義ではあまり重要とはしていなかったが、直前期の答練で出されたものに徐々に広げていく

 

何が言いたいかというと、ほとんどの方は、私の基本講義の復習、直前期の答練の本質的な復習はまだまだ終わってないはずで、やらなければならないことはこれなんです

 

そして最後に付け加えるとしたら、行政手続法・行政事件訴訟法の条文読み。基本講義時に言っていたように条文を加工されていると思うので、それを参考にしつつ大事な所は記述で出されても後悔がないように読み込みを。また、記述で危ないメイン論点でありつつもそれほど出されていない細かい条文知識があると思いますしそこも押さえたいわけです。例えば執行停止とかどこが出ても大丈夫にしたいわけです

 

執行停止をする際の管轄裁判所は?

 

むちゃくちゃ条文知識です。行政事件訴訟法28条。内閣総理大臣の異議はどこが出てもある程度書けるでしょうか。事情変更した場合の執行停止の取消しはどうでしょうか

 

何が言いたいか、というとこのような緊張感を持って勉強に取り組めるかどうかが決定的に大事だということです。次の答練までに出来るようにするんです。絶対に。それが終わっても、一週間ごとに日曜日を締め切りにしてやり込むんです

 

最後に大事な事を繰り返します。直前期は勉強方法を変える必要はありません。勉強の対象も変える必要はありません。徹底的に成果に拘り、悔いの残らないように締め切りに向けて毎週本気で自分を高めていくこと

 

直前期は締め切り効果で信じられないほど頭に入ります。本試験前でなければここまで本気で勉強は出来ないはずです

 

直前期は一番伸びる時期

 

とよく言われますが、それは間違いありません。ホンマに伸ばせるかどうか、それは本人の気持ち次第です。日々の勉強を流すことなく、自分で自分を高め続けること

 

以上、期待しています。お疲れ様でした。