XELOX+アバスチン療法8クール目の1日目。
今回より診察時間が午前・午後にしっかり分けられて予約が入れられる方針のようで、点滴は午後いち、診察は10:30、採血は、それに間に合う感じなら朝一番でなくてもいいので、始業式の子供達を送り出して、二人で出発。駐車場もすいているし、これは予約方針の徹底が効いてスムーズな診療かな、と思えば採決は長蛇の列。10:30の診察に血液検査の内容が間に合わない。
まあ、CTの時以外は、投薬ができるかどうかの、比較的分析の早い血球系のデータしか見てないので、構わないのかもしれないが。
そんなこんなで腫瘍マーカーなしで、本クールの投薬の是非を判断する診察に臨む。(まあいつものことだが)
ちなみに、ケトンは+だった。直前に入れたバナナ(化学療法の直前にがん細胞のガードを下げるため糖をちょっといれる。ケトンをでなくするのにも有効)が足りなかったようだが、もうそこは先生眼中ないようなのでいいや。
診察室に入る。S先生、生気がない。目が死んでいる。お疲れの模様。(患者は不安になるのだが)
生気がないながら、仕事はこなす。血球系のデータはまあ投薬可能のようだが、手足のしびれが休薬期間中でも抜けきらなかった、今でもしびれは残っており、また皮膚症状の角質化というか皮がむけたり、割れたりしていることを主張。
と、予想外の方針の提示。
「オキサリプラチンを一回休みましょう」
え、いいの?
シガニーさんの声は明らかに喜んでいる。
そりゃ、副作用の点でオキサリプラチンは吐き気はするわ(それを抑える吐き気止めが胃腸を止めてしまい激しく便秘になったり、消化不良になったり、下痢したり)、そして手足のしびれはもたらすし(蓄積性があるのでこのまま居ついてしまうのはたいへん怖い)
でも、いいの?
この治療は長く続けることが大事、無理をして続かなくなる方が問題ということらしい。
といいうわけで、今回はアバスチンの点滴のみ(吐き気止めもない)
いずれ化学療法はガン細胞が耐性をつけてしまう、その時はケトンの力で抑えなくてはならない。
とはいえ、これは予想より早い。
さあ、いよいよケトン療法の責任の割合が大きくなってきたぞ。
病院の桜が満開。
緩和病棟が面している。たいへん静かで美しい光景。
でも、なんだか怖い。
怖い。