ちょうど20年前の今日。
私たちの家族は淡路島へ旅行に行っていました。
水仙の花がちょうど盛りなので、見に行きたいねと
言ってました。まだ新婚の頃、二人で見に行った水仙を
子ども達にも見せたいと思っていました。
ホテルを予約しようとしたのですが、どこも満室。
あきらめていたのですが、午前中。連れ合いが仕事に行っている間に、
ホテルに電話したら、キャンセルがあったらしく、
それで行くことにしました。
夜、ちょうど今くらいの時間でした。
ホテルの部屋から見える海が、鏡のようでした。
波があるはずなのに、月が丸く綺麗に反射していました。
まるで、池のように。不気味なくらいに静かな海。
翌日は、淡路島牧場などを見学して、うちに帰りました。
少し遅くなったので、娘も息子も自分の部屋には行かず、
私たちの寝室で4人並んで寝ることにしました。
そして、次の日。5時46分。大きな揺れと、地響きで
目が覚めました。その時は、何が起こったのか全くわからず、
ただ、子ども達の上に覆い被さることしかできませんでした。
兵庫県南部地震。阪神淡路大震災。
私たちの住んでいる地域では、停電しただけでした。
私の家では、戸棚から落ちたコップが一つ割れていました。
寒い。とにかく寒い。でも、停電しているので
エアコンも、石油ファンヒーターも使えない。
そして、どこで、どんな被害があったかも、全くわからない。
ひっきりなしに怒る余震に怯える子どもたち。
そんな中、当時幼稚園に通っていた娘の弁当を作っていました。
阪神地区や淡路島で大きな被害があったということを知るのは、
職場に行ってからでした。
つづく