市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

 

 

市民ZOOネットワークメールニュース2023年11月号

スタッフより

 

 

こんにちは!スタッフの山田倫太郎です。
今年もエンリッチメント大賞の受賞園館の発表がありました。
エンリッチメント大賞へご応募いただいた皆さま、審査の過程でご協力を頂いた園館の関係者の皆さま、そして応援してくださった全ての皆さまに心からの感謝を申し上げます。

エンリッチメント大賞では、応募内容をもとに書類による一次審査(10件前後を選抜)を行います。
その後、一次審査通過園館にスタッフが現地調査・ヒアリングを行い、秋ごろに専門家を交えた審査委員会を開催し、
現地調査の資料(一次審査通過園館に代わって事務局スタッフがプレゼン)をもとに大賞・その他各賞について審議します。

このように現地調査は専門家が直接行うのではなく、市民が行います。
そのような審査体制をとる僕が考えるメリットは、専門家と園館の一方的な評価だけでなく、園館と市民が繋がり、審査の中で「市民」のバイアスをかけることで、
専門家だけではなく市民ZOOネットワーク、さらにいえば市民が評価するものとして賞を園館にお渡しできる点と、
市民が分担することで時間をとってじっくりと現地調査できる点だとあくまで一部ですが考えています。

僕も本年度は数件スタッフとして現地調査 に行かせていただきました。
エンリッチメントの実施が当然とされている時代ではありますが、取り組みの内容は様々で調査をしていて大変勉強になります。

本年度調査スタッフとしての個人的な反省点は、年々応募の質が向上している中で、審査委員会における議論もより高度な専門性を要求されるようになってきており、
自分の知識をさらに充実させる必要があると感じた点です。
特に「科学的であること」が評価基準として重視される傾向にあり、私の専門分野であるサイエンスエンジニアリングにおいて、
これまで経験のなかった動物の行動評価などの領域に対する理解を深める必要性を痛感しました。
先述の通り、二次審査では事務局スタッフが園館に代わってプレゼンを行う体制を取っており、僕たち審査委員はそれに責任をもって応えなければなりません。
スタッフの中には、大学等で生物関係のことを学び深い知識がある方もいます。
そうした環境の中で、市民ZOOネットワークスタッフとして今後の学びの方向性を見つめ直す機会となりました。

科学的な評価が審査の中心になっている現状を踏まえつつも、スタッフ(市民)による現地調査・ヒアリングがある限り、
僕のような一般市民の「直感的にすばらしい」という感覚も重要な評価基準であるべきだと思います。
そして、これを体現するような賞が、2022年に創設された「正田賞」だと捉えています。

正田賞は『エンリッチメント大賞に応募された取り組みの中から、「市民に対して動物福祉を伝えるという意味で高く評価される内容」や、
「市民との連携という意味で優れた取り組みと評価されるもの」を賞するもの』です。
現地調査を通じて、動物園や水族館におけるエンリッチメントの概念と実践が広く浸透していることを実感します。
しかしながら、これらの取り組みを一般市民にまで広めることが次の課題だと感じています。
正田賞はこの点に焦点を当てており、個人的には来年も盛り上がってほしい賞だと考えています。

更なる学びの必要性を実感した身ではありますが、来年のエンリッチメント大賞(予定)に向けて、既に期待を膨らませています。

 

くまおコメント

 

 

今年も無事発表されました!

かなりバリエーションに富んだ4つが受賞となりました。

詳細は下記をチェックしてください!

 

審査委員会の場では

「今後、市民ZOOネットワークは保全をどう評価していくのか」

というような話題もあがりました。

もともとエンリッチメントに特化した賞であり続けてきたことで

動物園で暮らす動物たちを大切に思う人たちの関心を集めてきました。

そんな人たちがさらに!保全に興味をもってくれるように

動物園と市民を繋ぐことができればステキなことだなと思っています。

 

 

 

 

エンリッチメント大賞2023最新情報

 

■エンリッチメント大賞2023 発表しました!

先日の「大賞決定!特別号」でもお知らせしましたとおり、今年のエンリッチメント大賞では以下の4件が受賞となりました。

◎環境再現賞:
神戸どうぶつ王国
「オッターサンクチュアリ コツメカワウソ生態園」

◎インパクト賞:
長崎バイオパーク
「アメリカビーバーに野生本来の行動の機会を与える取り組み」

◎奨励賞:
おたる水族館
「バンドウイルカへのまき餌」

◎正田賞
熊本市動植物園
「サステイナブルな笹の利用を可能にした関連団体とのネットワーク」

詳しい受賞理由を紹介した審査委員コメントや一次審査を通過したものの受賞には至らなかった取り組みなど、
エンリッチメント大賞2023の詳細につきましては、以下のページをご覧ください。
http://zoo-net.org/enrichment/award/2023/

来年も、エンリッチメント大賞へのご応募を、お待ちしております!

*エンリッチメント大賞2023についてのお問い合わせは、
info@zoo-net.orgまでお願いします。


■エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会

エンリッチメント大賞2023を受賞されたみなさまの表彰式および受賞記念講演会を開催します。
今年も東京大学弥生講堂で開催いたします。皆さんと直接お会いしてお祝いし、交流を深め、動物園・水族館におけるエンリッチメントの発展に貢献していきたいと思います。
会場で皆さまにお会いできること、スタッフ一同楽しみにしております。

【日時】2023年12月9日(土) 13:00開場、13:30開会〜17:00ころ閉会(予定)
*講演会は参加費無料、参加申し込み不要です。

【会場】東京大学 弥生講堂(東京都文京区)

【プログラム(予定)】
・表彰式
・基調講演
・受賞者記念講演

【その他】
一次審査を通過した取り組みのポスター発表、チャリティーオークションなどの開催を予定しています。
今年は受賞記念パーティーも開催予定です。ぜひご参加ください。

【受賞記念パーティー】
「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」 終了後、同会場で立食・フリードリンク形式のパーティーを開催します。
受賞者の皆さんや審査委員の先生方と直接お話ができる機会です。どなたでもご参加いただけるカジュアルなパーティーですので、ぜひお誘いあわせの上ご参加ください。
開始時刻:17:00
参加費:一般3,500円、市民ZOOネットワーク2023年度サポーター3,000円
参加申込:以下のフォームよりお申し込みください 申込〆切:11/30(木)
https://forms.gle/7diKbZae9UGG8bmY8

【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会

【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク
TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org
 

くまおコメント

 

 

無事に発表にいたりました。

環境再現、行動再現、イルカ飼育の問題提起、市民の連携・・・

今年も方向性豊かな取り組みがずらり!で

審査委員会は混戦?でした。

 

審査委員コメントや受賞者の声

読んでいると勉強になったりジーンときたり・・・

ぜひぜひチェックしてくださいね。

 

今年の授賞式は

12月9日(土)

毎年12月の第一土曜日でしたが今年は第二土曜日です。

今年は久々にパーティーも復活!

ぜひぜひ遊びにいらしてください

 


■「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」
 オンライン開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2022年12月3日(土)に「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」を開催しました。
講演会のようすは引き続きYouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の川端裕人さんによるトーク「エンリッチメント大賞レビュー2022」と、
大賞・努力賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計4編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA


■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします

平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。

目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)


★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★

 

 

研究会&イベント情報

■ワイルドライフカレッジ2023
\1年を通して野生生物の保全を考える“ワイルドライフカレッジ2023”を開講しています。/
現在後期ウェビナーの受講者を募集中です!
保全活動のショーケースとして、オオサンショウウオ、アカガシラカラスバト、フェアトレードと生物多様性、アフリカゾウとの共存…など、各回最前線で活動する講師からお話を聞きます。

募集期間:2023年9月4日〜11月30日(録画視聴可能)
対象:どなたでも(学生の方は受講料無料)
開講日:2023年10月 4、11、25日、11月8日(20:00〜21:30)
主催:野生生物保全論研究会(JWCS)
詳細・申込:https://www.jwcs.org/event/2777/


■Galley cafe *Kirin* 10周年記念講演会
野生のキリンが暮らす国で

日時:2023年11月19日 (日) 開演:18:00〜20:00
参加費:2000円
申し込み:https://kiringallery.thebase.in/items/78688992

・齋藤 美保さん
「一つの地域でながーく観察することで見えてくるキリンの暮らし、そして地域社会と野生動物の関係」
2010年から足掛け2年以上にわたってアフリカで、キリンの行動や生態について調査を行ってきました。しかし、アフリカの様々な環境で調査を行ってきたわけではありません。
アフリカ大陸東部に位置するタンザニアのカタヴィ国立公園という一地域を拠点に調査を行ってきました。
調査範囲としては決して広くはありませんが、じっくり長くキリンを追い続けてきたからこそ見えてきたキリンの暮らしぶり、そして地域社会と野生動物の関係についてお話ししたいと思います。

・タカギノネさん
「ケニア、タンザニア、南アフリカ。観光で見たアフリカ」
専門学校時代にケニアへ、京都市動物園キリン担当時代にタンザニアへ、そして退職後南アフリカへ訪れた時の話をします。
それぞれ1週間ほどの短期間なので観光目線になりますが、動物のことをまだよくわかっていない専門学校時代と、キリンを担当していた時と、動物園を退職してからと、それぞれ見方が違った旅でした。
ここでは南アフリカのことを中心にお話します。

【タカギノネ 身近な野鳥観察ワークショップ」】
日時:2023年11月19日(日) 13:00から約2時間
参加費:1000円(ドリンク付き)
詳細はhttps://talltree-n.com/


 

くまおコメント

 

残り1つ残すのみですがアフリカゾウ・・・!ということで

動物園好きの方はぜひ~

 

Gallery cafe *Kirin*のキリンイベント

お次は齋藤美保さんとタカギノネさん

 

本については

 

 

タカギノネさん野鳥観察については

 

 

 

 

 

 

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エンリッチメント大賞授賞式まで1ヶ月!

11月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨