市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

 

 

市民ZOOネットワークメールニュース2023年10月号

スタッフより

 


こんにちは!スタッフの山田倫太郎です!

先日、「他人事」の対義語として「自分ごと」という言葉を使ってしまい、そのような言葉はなく誤用だと大学の先生に怒られてしまいました。
僕のなかで「自分ごと」は「ものごとを自分の事として捉える事」という意味で使いました。言葉は進化するものですし、意味は通じるのでこの手の誤用は大目に見てもらいたいです。
本質的に僕が伝えたいことは、この「自分ごと」は今の時代大事なことだと思います。

主に税金によって運営されている公立の動物園は、ある意味市民の手で運営されていると考えることができます。
僕たちは税金を納めていますが、その税金が動物園で実際にどのように使用されているかを具体的に感じることは難しいものです。
そのこともあり、僕の周りをみても動物園を市民の手で支えていると実感している人は少ないと思います。
この状況が動物園を維持することや、動物園の目的そのものを他人事にさせることにつながっていると思います。

みなさんは、自分ごとに世の中の問題を捉えることが嫌いでしょうか。私はそうではないと思います。
近年、クラウドファンディングがネットで流行っていますが、その背後には「自分ごと化」という考えがあります。
自らの資金を投じることで、プロジェクトや活動に対する関心やコミットメントが高まります。この感覚は、税金のような間接的な支出では得られないものです。
寄付やクラウドファンディングを通じてサポートすることで、資金がどのように活用されるのかを実感することができ、取り組みにより深く関わることができるのです。

動物園は来園者に「環境問題の自分ごと化」や「野生生物問題の自分ごと化」をしてもらう場であると私は考えています。
現代はインターネットやメディアなどの進歩により、遠くのものをより自分のこととして捉えやすくなっています。
より動物園や環境で起こっていることを自分ごと化する人が増えればいいと思いますし、その方法を今後考えていきたいです。
 

 

くまおコメント

 

自分事と捉えることって難しいですよね。

自著であるクマひま本のラストでも

動物園で暮らす動物たちを通して遠く離れた場所でのできごとを

自分のことのように思えるようになれますように、というようなことを書きました。

 

自分ごと化についてはSNSを通じて

ありとあらゆる問題を知ることができるようになってしまったことで

「こうしなきゃ」とか「こうすべき」とか ついつい考えてしまい

心がしんどくなってしまっている人も多いのではないかと思っています。

正しい情報をもとに、正しく自分事として捉え

それぞれのペースで解決策を考えていくことが大切かと思います。

 

先日何気ない会話から明治神宮の樹木伐採の反対の話になりました。

この問題については今年3月に亡くなった坂本龍一さんをはじめ

たくさんのアーティストが歌で問いかけています

 

先月も「サザンオールスターズ」が坂本龍一さんの意志を継いだ新曲「Relay~杜の詩」を発表されました

 

 

 

音楽、アート、そして動物園・水族館を通じて

優しい人たちがそれぞれのペースで

森林のこと、未来のことを自分のことのように考えられるようになりますように。

 

 

 

 

エンリッチメント大賞2023最新情報

 

■エンリッチメント大賞2023、一次審査が終了しました!

4/15〜6/15の2ヶ月の募集期間で、エンリッチメント大賞2023の応募を受け付けました。
今年度は、23件の取り組みに対して25通の応募がありました。
ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。

昨日10/1に、エンリッチメント大賞2023の審査委員会(二次審査)を開催しました。
動物園・水族館でのエンリッチメントの発展とともに年々審査は難しくなっており、今回も審査委員の先生方を大いに悩ませながら非常に長丁場の審査委員会となりましたが、
今年の受賞案件が無事に決定いたしました。
現在、一次審査通過の園館に審査結果について報告するとともに、発表に向けた準備を進めております。
審査の結果については、今月末ごろの予定で、このメールニュースの特別配信号、市民ZOOネットワークのWEBサイト等でお知らせいたします。
ご応募くださった皆さん、動物園・水族館の皆さん、もうすこしだけお待ちください!

※エンリッチメント大賞2023は(公社)日本動物園水族館協会の後援を受けています。

○募集期間
2023年4月15日(土)〜6月15日(木)(当日必着) ※締め切りました
※募集期間にご注意ください。

○応募について
動物園や水族館での動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みをご応募ください。
園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。応募フォームからご応募ください。
http://zoo-net.org/enrichment/award/2023/form.html
※応募の詳細や注意事項については、募集要項をお読みください。

○表彰
動物たちの生活がより豊かになり、エンリッチメントや動物たちの暮らしについて来園者の理解が進むような
取り組みや施設について選考し、「大賞」「正田賞」「その他各賞」をそれぞれの基準で評価し選定します。
発表は【2023年10月ごろ】を予定しています。

表彰式ならびに受賞者による記念講演は12月9日(土)に東京大学弥生講堂で開催予定です。
社会情勢によっては、会場の変更や、オンライン開催、または実地とオンラインのハイブリッド開催などの可能性もあります。

詳細は、http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2023/ をご覧ください。

 

くまおコメント

 

審査委員会、無事終了しました!

ものすごく長丁場となり、ヘロヘロになりました。

どの取り組みも魅力的で

大賞発表が終わったら絶対見に行こう・・・!と思いながら聞いていました

後はみなさまにお伝えできるよう全力で準備中です。

楽しみにお待ちください!

 

今年の授賞式は

12月9日(土)

毎年12月の第一土曜日でしたが今年は第二土曜日です。

みなさまぜひ予定表に書き込みお願いいたします~

 


■「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」
 オンライン開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2022年12月3日(土)に「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」を開催しました。
講演会のようすは引き続きYouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の川端裕人さんによるトーク「エンリッチメント大賞レビュー2022」と、
大賞・努力賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計4編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA


■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします

平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。

目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)

★エンリッチメント大賞特別寄付ページも開設!★
昨年度と同様にクレジットカードでお支払いいただける寄付ページを開設いたしました。
特別寄付ページ⇒ https://award2020.thebase.in/
お寄せいただいたご支援は、エンリッチメント大賞の運営資金とさせていただきます。
ご寄付いただいた方には、お礼として、2023年のオリジナルカレンダーをプレゼントいたします。
(寄付後に画像データをダウンロードいただけます)

★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★

 

 

研究会&イベント情報

■ワイルドライフカレッジ2023
\1年を通して野生生物の保全を考える“ワイルドライフカレッジ2023”を開講しています。/
現在後期ウェビナーの受講者を募集中です!
保全活動のショーケースとして、オオサンショウウオ、アカガシラカラスバト、フェアトレードと生物多様性、アフリカゾウとの共存…など、各回最前線で活動する講師からお話を聞きます。

募集期間:2023年9月4日〜11月30日(録画視聴可能)
対象:どなたでも(学生の方は受講料無料)
開講日:2023年10月 4、11、25日、11月8日(20:00〜21:30)
主催:野生生物保全論研究会(JWCS)
詳細・申込:https://www.jwcs.org/event/2777/


■Galley cafe *Kirin* 10周年記念講演会
野生のキリンが暮らす国で

日時:2023年11月19日 (日) 開演:18:00〜20:00
参加費:2000円
申し込み:https://kiringallery.thebase.in/items/78688992

・齋藤 美保さん
「一つの地域でながーく観察することで見えてくるキリンの暮らし、そして地域社会と野生動物の関係」
2010年から足掛け2年以上にわたってアフリカで、キリンの行動や生態について調査を行ってきました。しかし、アフリカの様々な環境で調査を行ってきたわけではありません。
アフリカ大陸東部に位置するタンザニアのカタヴィ国立公園という一地域を拠点に調査を行ってきました。
調査範囲としては決して広くはありませんが、じっくり長くキリンを追い続けてきたからこそ見えてきたキリンの暮らしぶり、そして地域社会と野生動物の関係についてお話ししたいと思います。

・タカギノネさん
「ケニア、タンザニア、南アフリカ。観光で見たアフリカ」
専門学校時代にケニアへ、京都市動物園キリン担当時代にタンザニアへ、そして退職後南アフリカへ訪れた時の話をします。
それぞれ1週間ほどの短期間なので観光目線になりますが、動物のことをまだよくわかっていない専門学校時代と、キリンを担当していた時と、動物園を退職してからと、それぞれ見方が違った旅でした。
ここでは南アフリカのことを中心にお話します。

【タカギノネ 身近な野鳥観察ワークショップ」】
日時:2023年11月19日(日) 13:00から約2時間
参加費:1000円(ドリンク付き)
詳細はhttps://talltree-n.com/


■SAGA25
今年のSAGA(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)は秋田で開催されます。
誰でも参加できる集いです。市民ZOOも参加します。
プログラムが公開されました。

日程:2023年10月21日(土)〜22日(日)
場所:秋田県立大学(1日目)、秋田市大森山動物園(2日目)
テーマ:「秋田からヒトと動物の関係を考える」
講演、ポスター発表、ブース展示、園内の見学など
詳しくは→https://saga-jp.wixsite.com/saga/saga25

 

くまおコメント

 

JWCSさんのイベントは大変魅力的・・・!

オオサンショウウオのお話しは明日なので興味のある方はお急ぎください。

なんと学生さんは無料・・・!

 

Gallery cafe *Kirin*のキリンイベント

お次は齋藤美保さんとタカギノネさん

 

本については

 

 

タカギノネさん野鳥観察については

 

 

 

SAGAは市民ZOOネットワーク、今年も参加予定です。

例年より早い開催となります。

皆さまにお会いできること楽しみにしております。

 

 

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急に快適な気温になり、どこに行こうかソワソワしています。

10月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨