市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

    

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市民ZOOネットワーク
メールニュース
2023年1月号
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市民ZOOネットワークは動物園の飼育動物一個体一個体のQOLを市民一人一人の手によって高めていけるような社会を目指しています。


‥‥‥‥スタッフより‥‥‥‥


あけましておめでとうございます!

2023年となりました。今年は卯年で、干支の動物は「ウサギ」ですね。
アナウサギを家畜化した「カイウサギ」はペットとしてもお馴染みですが、逆に、野生のウサギを見る機会はほとんどないかもしれません。
北海道にはエゾユキウサギとエゾナキウサギ、本州・四国・九州などにはニホンノウサギ、奄美大島にはアマミノクロウサギと、日本には4種もの野生のウサギが生息しています。
しかしウサギはいずれも臆病な性格で、野生のものを観察するのはとりわけ難しいような気がします。

そんなときはやっぱり!動物園に行って、ウサギを観察してみましょう。
多くの動物園で、カイウサギまたはニホンノウサギがおなじみですね。新年のウサギはじめに、動物園詣でをしてみてはいかがでしょうか。

それでは、2023年も、市民ZOOネットワークをよろしくお願いいたします。

市民ZOOネットワーク スタッフ一同
 

 

あけましておめでとうござます!

皆さんは動物園・水族館詣はされましたでしょうか?

ウサギを飼育している動物園はたくさんあるかと思います。

ちなみに私の推しウサギ施設は

埼玉県こども動物自然公園の「ぴょんぴょん村」

 

ぴょんぴょん村には林を開拓した広いエリアに土の運動場や小山があります。

ウサギ本来の穴を掘る行動を見ることができるほか

走ったり枝や木に匂いを擦りつけたりと、活発に動くウサギをみることができます。

落ち着いたり隠れたりできるようにシェルターもいくつか設置してあります。

 

数年前のこの写真が可愛すぎるので貼っておきます。

 

 

 

 

皆さまのオススメの

ウサギ展示やウサギイベントがあればぜひ教えてください(・ᴥ・)

 

    

‥‥エンリッチメント大賞2023最新情報‥‥

 

 

 

■「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」
 オンライン開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2022年12月3日(土)に「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」を開催しました。
今回は3年ぶりに、実地での開催となりました。会場はもちろん、東京大学・弥生講堂です。
約140名ほどの方に来ていただき、久々の盛り上がりとなりました。
懐かしいお顔もたくさん見ることができましたし、特に若い方を中心に初めてお越しくださった顔ぶれもありました。
やっぱり、リアルの開催が、スタッフとしてもやりがいがありますね。

講演会のようすはYouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の川端裕人さんによるトーク「エンリッチメント大賞レビュー2022」と、大賞・努力賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計4編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA

【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会 実行委員会
【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会
【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク
TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org

 

エンリッチメント大賞無事に終わりました!

皆さま応援ありがとうございました。

講演会のアーカイブがありますので

ぜひぜひご覧ください。

 

終わった~といっている間に年が明けてしまったので

また今年もエンリッチメント大賞に向けて頑張りたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

    

‥‥研究会&イベント情報‥‥

 

 

■第67回プリマーテス研究会

霊長類学、ワイルドライフサイエンス、保全生物学、博物館学、動物園学などの分野からの発表を広く募集し、
学際的な交流の場となることを目的とした研究会です。
日本モンキーセンター友の会に入会すればどなたでも参加・発表ができます。

日程:2023年2月26日(日)
詳しくは→https://www.j-monkey.jp/research/conference.html
 

みんな大好きモンキーセンターのイベントです。

みなさまぜひご参加ください。

モンキーセンターといえば

冬の風物詩「たき火にあたるサル」は

1度見に行ってみたいと思いつつ行けていません。

地獄谷の温泉に入るサルも見てみたいですね。

 

そういえばメールニュースで何度かお知らせしていたSAGA

昨年12月のメールニュースで少しふれていたのですが

私がシェアし損ねました。(授賞式前日でそれどころでなかったという言い訳)

 

なのでここにのせておきます。


こんにちは!学生スタッフの山田倫太郎です。

年内も余日少なくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私は、11月26、27日の2日間に渡り「アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い(SAGA)」シンポジウムに行って参りました。
鹿児島大学と鹿児島市平川動物公園にて2019年以来の現地開催でした。
今年のSAGAでは、類人猿の研究者や動物園飼育委員によるポスター発表、8つの講演会、鹿児島市平川動物公園内のウォーキングガイドなど盛りだくさんでした。
市民ZOOネットワークではブース出展を行いました。

講演会では、鹿児島市平川動物公園の飼育委員と獣医師による3つの講演会(コアラ、チンパンジー、鹿児島の野生動物)があり、
ユーカリをペースト状にしたコアラのエサの考案のお話など興味深いものでした。
円山動物園の神賢寿園長による全国初の札幌市動物園条例のお話は、今後日本全国に広まっていき、動物園に関する法律ができる未来につながるものだと感じました。

京都市動物園の山梨裕美さんによる講演は特に皆さんにシェアしたいと思いました。「生きもののかかわりから生まれる楽しさと悩み:新しい時代のやくそくごとを考える」というテーマです。
講演はまず、動物愛護との違いに着目しながら動物福祉の定義の確認から始まりました。
それぞれ、動物を愛するというスタートの立場は同じです。動物福祉の動物愛護との違いは、動物のQOL・動物の幸せの状態を重視する点です。
科学的知見に基づく評価が含まれる点も重要です。そのため、評価するための基準が設けられています。次に、それを我々来園者にどう伝えるか、という話にうつりました。
動物園に来園する方ならば動物愛護の考え方をもっている方は多いようです。しかし、科学的知見や評価の部分が大切だということを伝えるのは難しいことです。
そこで取り入れる考え方として「サイエンスコミュニケーション(科学を基盤とするコミュニケーション)」があげられました。
我々来園者はただ感情的に動物園に感化されるだけでなく、そういったコミュニケーションを受け入れる姿勢と広めていくことが必要だと私は思いました。
しかし、難しいと感じたのは、高校生に「生きものの保全や保護についての内容をSNSでシェアしたいと思いますか?」という質問に対して、多くの人が「いいえ」と答えた企画の例が紹介されたことです。
高校生や若者にとってSNSは承認欲求を満たすための場であり、動物園などの拡散を狙った保全を促す投稿はシェアしにくいという理由でした。
「個(人)」のSNS時代だからこそ起こる問題だと私は思います。膨大な数の「個」の感情の前に科学は入る余地があるのでしょうか。
動物園に勤める方々は人の意識を変えなくてはいけないすごい仕事だなと感じました。
他にも興味深いお話がたくさんありましたし、とても有意義な時間を過ごせました。

本年最後の定例メールニュースになります。来年もよろしくお願いします。

 

 

高校生のSNS利用についての調査の詳細はこちら

https://www.jstage.jst.go.jp/article/psj/advpub/0/advpub_38.019/_article/-char/ja/

 

以前に保全心理学のお話を聞いたことがあるのですが

意識や行動を変えることの難しさを感じさせられますね。

 

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年が明けて、気持ちも新たに

1月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨