市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

 

 

市民ZOOネットワークメールニュース2024年8月号

スタッフより

 

こんにちは!スタッフの山田倫太郎です。
暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

只今の時期、市民ZOOネットワークではエンリッチメント大賞に応募いただいた内容を調査・審査しています。
調査の結果は審査委員会に提出され、専門家によって構成された審査委員によって最終的に審査されます。

近年、応募のレベルが上がり、その審査委員会で特に重視されるのは再現性と科学的根拠の有無です。
その際の指標の一例として、エンリッチメントの実践においては「S.P.I.D.E.R.モデル」(のようなもの)が実施されているかが
重要視されています。
「S.P.I.D.E.R.モデル」とは、エンリッチメントを実行する上での一連の作業、「Setting Goals(目標設定)」「Planning(計画)」
「Implementing(実行)」「Documenting(記録)」「Evaluating(評価)」「Re-adjusting(見直し)」の頭文字を取ったものです
(落合−大平 2009 「霊長類研究」参照)。
それぞれ正確な判断が求められる作業ですが、特に「Readjusting(見直し)」をしっかり行なって次の目標設定をいかに行うかが
重要なのは想像に難くありませんね。

このようなモデルの重要性は、動物を飼育することに限らず、みなさんがお仕事をする上でも同様ですよね。
継続的な改善を目指すことと、それをプロセス化することの重要性をよくご存じだと思います。
PDCAサイクル(「Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)」)やKPT(「Keep(継続すること)、Problem(改善点)、
Try(挑戦したいこと)」)が有名です。
私が関わっているエンジニアの世界でも、この重要性は頻繁に議論にあがります。
エンジニアリングのプロジェクトは、しばしば高度に複雑で技術的な要素を含んでいます。
新しい技術やアプローチを試みる際、予期せぬ問題や不確実性が頻繁に発生します。
また、プロジェクトや製品の品質、効率、ユーザー体験の向上が常に求められるため、振り返りの必要性が特に高まり、
様々な振り返り方法が提唱されています。

最近知った面白い振り返り方法を一つ紹介します。
「象、死んだ魚、嘔吐」という方法です。
名前からしてバイオレンスな印象を受けますが、これはAirbnbの創業者が考案した、れっきとしたコミュニケーション改善の手法です。
以下の3要素から構成されています。それぞれ
・「象」…存在しないかのように扱われるが、誰もが知っている事実。
・「死んだ魚」…過去に起こったこと(悪臭と腐敗)を乗り越えて、将来への期待を設定する。
・「嘔吐」…普段は言わないこと、言うのを控えていることなどをぶっちゃけて話す。です。
このようなS.P.I.D.E.R.モデルやPDCAサイクルを回す際には、チーム内のコミュニケーションの促進がもう一つの重要な
ポイントだと思います。「象、死んだ魚、嘔吐」のような方法は、その点で非常に意味があります。

私はこのような議論をするときにMiro(https://miro.com/ja/ )

のようなオンラインホワイトボードをよく使います。
ブラウザ上でリアルタイムに付箋を貼りながら意見を出し合えるのでおすすめです。
みなさんも、いつもとはちょっと違った振り返りを試してみてはいかがでしょうか?

 

くまおコメント

 

 

私も学生時代、同じようなことを学んだ気がするのですが

すっかり忘れてしまいました。もうずいぶん前のことです。

 

「象、死んだ魚、嘔吐」はネガティブな情報を共有するための

仕組みのようです。なかなか強烈ですね。

 

なかでも象は環境や保全の問題と重なりますね。

象のような誰もが気づくもんだいが部屋の中にあるのに、

誰もが気づくことを触れずに避けている状態

見て見ぬ振りが続いているというのは1番深刻な問題です。

 

過日のクマひま本イベントので村田先生がお話しされた

2019年 グレタトゥーンベリさんが講演された内容は

世界的に大きな反響がありました。

1992年にもセバン・スズキさんが類似のスピーチをしています。27年の月日がたっていますが状況はよくなるどころか悪くなっているようにも思えます。
このまま、この大きな問題を見てみぬふりをせずしっかり意見を言い合って(嘔吐?)少しでも状況をよくしていきたいところです。

 

 

 

 

 

エンリッチメント大賞2024最新情報

 

■エンリッチメント大賞2024 現地調査のシーズンに突入!

4/20〜6/15の約2ヶ月の募集期間で、エンリッチメント大賞2024の応募を受け付けました。
ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。

エンリッチメント大賞2024の審査は、一次審査(書類審査)を終え、二次審査(審査委員会)を9月ごろに予定しています。
現在、一次審査通過の園館の皆さまに個別にご連絡して、二次審査に向けた事務局スタッフによる現地調査を
始めるところとなっています。審査委員の代わりにスタッフが各園館にてヒアリングを実施し、審査資料を作成します。
審査の進捗については随時このメールマガジンなどでお伝えしていきますので楽しみにお待ちください。

※エンリッチメント大賞2024は(公社)日本動物園水族館協会の後援を受けています。

○募集期間
2024年4月20日(土)〜6月15日(土)(当日必着) ※締め切りました

○応募について
動物園や水族館での動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みをご応募ください。
園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。応募フォームからご応募ください。
https://shiminzoo.studio.site/5
※応募の詳細や注意事項については、募集要項をお読みください。

○表彰
動物たちの生活がより豊かになり、エンリッチメントや動物たちの暮らしについて来園者の理解が進むような取り組みや施設について選考し、
「大賞」「正田賞」「その他各賞」をそれぞれの基準で評価し選定します。
発表は【2024年10月ごろ】を予定しています。

表彰式ならびに受賞者による記念講演は12月7日(土)に東京大学弥生講堂で開催予定です。
各種団体によるブース出展や受賞記念パーティーなどのイベントも盛りだくさんですので、ぜひ参加をご予定ください!

詳細は、https://shiminzoo.studio.site/5 をご覧ください。

■「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」
 開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2023年12月9日(土)に開催した「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」のようすを、YouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の岩田惠理先生による基調講演「環境エンリッチメントの仕組み」&表彰式での審査委員による講評コメントと、
環境再現賞・インパクト賞・奨励賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計5編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA

【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会 実行委員会
【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会
【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク
TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org

 

くまおコメント

 

 

暑い夏が続いております。
日が暮れても暑さが和らがないというのはこたえます。
もう生きているだけで体力を消耗しています。

今年もヒアリングがスタートしております。
私はこれからなので、せっせと事前の準備をしています。
取り組みについて事前に調べたり、質問をあらかじめ考えておいたりします。
SNSを遡って読んだりもするのですが、TwitterやFacebookなどは遡るのが大変ですね。
大切な情報はブログなどで、動物ごとにみられるようにしてくれているととても助かります。

情報が溢れてるこのご時世、動物の正しく適切な情報を、届けられるようにしておくことはとても大切なんじゃないかと思っています。

 

 

■「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」

 開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2023年12月9日(土)に開催した「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」のようすを、YouTubeでアーカイブ配信しております。

審査委員の岩田惠理先生による基調講演「環境エンリッチメントの仕組み」&表彰式での審査委員による講評コメントと、

環境再現賞・インパクト賞・奨励賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計5編を公開しています。

当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★

https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA

【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会 実行委員会

【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会

【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク

TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org



■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします

平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。

目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)


★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★

 

 

研究会&イベント情報

 

▼市民ZOO・セミナー情報‥‥‥‥

■市民ZOOネットワークセミナー「『近代の絶滅』を動物園の側から考える」
ゲスト:川端裕人さん

エンリッチメント大賞創設から20年以上にわたり審査委員をお願いしている川端裕人さんが
『ドードー鳥と孤独鳥』(国書刊行会)で「第43回新田次郎文学賞」受賞されました。
受賞を記念して市民ZOOネットワークで、川端さんに「『近代の絶滅』を動物園の側から考える」というテーマでお話をいただきます。

日時:2024年8月31日 14:00〜16:00(予定)
会場:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学1F
参加費:サポーター1,000円、一般2,000円
お申し込みフォーム:https://forms.gle/2Bki3fCT6N5xWxwP7

 

 

■テレビ番組のお知らせ

テレビ東京系「新美の巨人」に、大阪芸術大学・教授で動物園デザイナーの若生謙二先生が出演されます。
若生先生は、市民ZOO設立時から助言をいただいており、大阪市天王寺動物園など過去にエンリッチメント大賞を受賞された
取り組みにも関わっておられます。動物園展示の魅力をお伝えする内容となっているようです。

番組名:「新美の巨人」 若生謙二作「山口宇部・ときわ動物園」×田中直樹
放送日時:2024年8月3日(土) 22:00〜
放送局:テレビ東京系列

 

くまおコメント

 

市民ZOOネットワークのイベントのお知らせです
何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

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夏休みイベントも要チェック!

8月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨