このジゼルの役は 私を含め俗世の垢にまみれた女性から見ると
あり得ない性格です。
自分を裏切った男を 親分に背いて助けようとするのですから。
アルブレヒトは助かったら、
あの婚約者と結婚するんでしょ?!
その立場にならないとわからないけど、釈然としないのは確かです。
初演当時も
男性に都合良すぎる話だとか
恋人にふられただけで死ぬか?とか
批評はあったみたいです。
(当時も女性は元気だったのね)
「裏切った女に赦され救われる」
男性の理想の極みの話ながら
時代が移り変わっても
多くの人に愛され、演じられ続けるのは何故でしょう?
最後にジゼルが到達した
愛憎のレベルを超えた愛だからです。
「真実の愛」は
老弱男女問わず、惹き付けられます。
霊的な・・・神的なといっていい
人の理想とする愛の形・・・・
この普遍的な愛の表現が 人の心の奥の理想と結びつくからこそ、
ジゼルは200年近くもの間 人々に愛され続けるのでしょう。
もう一回続く
「おじさんも元気」の意味は明日にでも。
しろくま