3　どこ落ちで燃える？

おとといまでの検証から、
推測２がストーリー上の真実となります。

ところがここで不可解な点があります。

ジョーは地球に落下する寸前、
助けにきたジェットと遭遇しています。

ジェットの最高速度は諸説ありますが、
最大でもマッハ5。

秒速1700m＝1.7kmくらいです。

魔神像の秒速7.9kmに追いつけるはずがありません。
（地道に進み続ければ　秒速1cmであろうと　地球脱出はできるそうです）

おそらく、ジョーが死闘を繰り広げている間、魔神像は地球を１周してきたのでしょう。

（国際宇宙ステーションは地球一周90分）

そして、低速ながら頑張って衛星軌道あたりまで
やってきたジェットのもとに　ジョーは

偶然

吹き飛ばされてきました。

秒速1.7kmで進むジェットが
秒速7kmを　遥かに超えて地球に飛ばされている
ジョーの手を　しっかりとつかむ！

仮説２を採用すると
サイエンス漫画としてあまりに説得力のない
エピソードとなってしまいます。

不可能に近いこの展開を補正し　
リアリティあるものとして説明するのに
推測１と推測２を融合させます。

魔神像の進行方向と逆の方向　やや地球よりに
推進力と同じくらいの力で　吹き飛ばされたジョーは　

結果として減速し、地球の大気圏に向った。

ジェットに捕まえてもらうには
ジェットのスピードより遅くなければならないから
最大速度の限界は　秒速1.7km。

また、
秒速1.4kmあたりで、大抵の物質は
発火するらしい。（from知恵袋）

よって、ジョーは魔神像の推進力と爆発の威力の
相互作用により、
秒速1.4km～1.7kmで　地球の大気に向かって飛ばされたと
思われます。

この角度と速度なら
ジェットはジョーと遭遇でき、
大気との摩擦で燃え上がる事も出来ます。

ということで、

大気圏外から地球に落下する彼らが
流星になる美しいラストシーン「どこ落ち」は成立する

と結論づけ、今回の検証を終わらせていただきます。

と思ったら、物理に詳しい人が遊びにきたので
どこ落ちの軌道を計算してもらいました。

魔神像の速度　秒速7.9km
爆発の速度　　秒速6km
地球に向かうジョーの速度　　1.4kmと仮定すると