長姉の花が淋しかった日。
ハサミを片手に庭を歩いて伐って来た。
仕事で森に入っていたから、ワサっと緑があるのが好きだろうし~
今はブルーの花の多い時で長姉好みだな。
(*^▽^*)
キンカンの花が盛りとなっていたけれど、
もうこの家でキンカンの実を採ることは無いのだから枝ごと伐ってきた。
母 「それは何?」
ーーー金柑の花よ
母 「へェ~ 金冠の花って今頃?
実と一緒に?」
えっと・・・
そうねー この前 実を採ったよねー
そして洗面所の窓から色濃くなったキンカンの実が
今もいくつか見えているもんねえ・・・
(^^ゞ ???
長姉が亡くなって、しばらくは誰にも連絡はしないつもりだった。
葬儀は?香典は?って聞かれても困るからで、、、
日が経っていればそれも少し、軽減する。
母にも長姉の事はまだ言わないでね~ って言っていたけれど、
守るはずもなく、母は自身の妹への手紙に
「○○を見ると、長姉を思い出します。」
って書いていた。
(_ _。)
そりゃそうね。
これはもう仕方が無いねと言う事で、母の手紙と一緒に
長姉が亡くなった事と、宗教とは関係なくやったので
香典とかもどなたからも貰わないのだと書いた手紙を送った。
となると、その叔母さんが親戚に言うだろうから
同時にそちらへも手紙を送った。
まだ、親戚づきあいの少ない家で助かった。
2・3日して親戚の伯母さんから電話が来た。
東京へ行っていて、帰って来た玄関で今、聞いたところだと、
まだ状況もよくわかっていない様子で、
「まー ○○ちゃん可哀想にねー」
あ、 それは・・・σ( ̄◇ ̄;) ワ、ワタシ?
あのう、長姉が亡くなったので・・・
「あ、そうそうそ、長姉ちゃんね。」
「名前がね・・・分からなくなって・・・」
結局 伯母さんとその娘が家に来てくれることになったのは
亡くなって2週間後だった。
長姉・その従姉妹・姉・そこの従弟 そして私、下にそこの従妹と
一つづつの歳の差で繋がっている。
母の妹である叔母さんとこの3兄弟ともほとんど同じ年代だ。
母の兄嫁である伯母さんは詩吟を教えている大きな声の人で、
母の二日後の誕生日だという歳下だけれど、
「姉さん、姉さん」 と母は呼んで仲良くしてきた。
その後の電話でまた
「○○子ちゃん・・いや、、長姉ちゃんは可愛そうやったねぇ~
私はね、毎日仏壇に御線香をあげて、長姉ちゃんのことも
手を合わせてるのよ。」
(;´▽`A``
ーーーうちは線香はないですけど・・・
「あ、 あそう言ってたね。お花でも持って行かせてもらうわ。
Tちゃん (母) にも会いたいし。」
という会話があった。
それで従姉はアロマのスティック香?を
持ってきてくれた。
アロマ液にヒゴの様なものを挿しておくと、香りが拡がるようになっている。
伯母は長姉の骨入れを見て
「まあ、まあ、長姉ちゃんは綺麗なのに入れてもらって~」
伯母が言うと、どの言葉も楽しそうに聞こえる。
面白い人なので大きな声で話しはアレコレと飛ぶ。
花の話、東京から帰ってきて玄関でどれだけビックリしたか話。
庭へ落ちて肩を脱臼したけど、誰も通りかからずに
何時間も庭でぐにっとして待ってた話。珈琲が美味しい話。
母の妹から電話が来た話。
姉 「葬儀もしないで仏壇もなくてって、こういうやり方は・・・
何か叔母さんおっしゃってなかったですか。」
伯母 「~~。 いいのよ、それで~
今の人のやり方でいいのよ~」
(*^ー^)ノ
良かったー
さすが、伯母さん。
そう言いながらも、
伯母 「Tちゃん、ここは何宗やったかね?」
「そうそ、田舎はほとんど○○宗やったねぇ。
私はね毎日 御線香あげて長姉ちゃんのことを
手を合わせてお祈りしてるのよ。」
宗教色はいらないですて・・・(^▽^;)
長年そうやってきた人には、なかなか受け入れられるものではないなぁ。
「信者」 って横書きすると 「儲」
HDさん 「もうけるってなるってさ。今読んでる本に出て来たわ」
なるほどね。
宗教があるから紛争が起こるんだ。
母の兄と伯母のなれそめを聞いた従姉は
「そんな話は初めて聞いたわ。」 と言っていた。
姉 「親の慣れ染めを聞いたことがないなんてぇ~ねぇ」
ーーーそんなもんでしょう~
姉 「え? (ノ´▽`)ノ 」
ーーー聞かないよーーー
姉 「うそや~ん。聞くでしょう。」
聞かない。聞かない。
姉が昔話好きなタイプってだけだと私は思う。
伯母の明るい言葉。
「まあー ○○子ちゃんがすっかり おばさんになってー (=⌒▽⌒=) 」
・・・はっはっは・・・・・
そりゃあー なりますてーーー
昔 子①がお腹にいた時には、もう一人の叔母に
「○○子ちゃんな可哀想に・・・」
「こんな細い身体で・・・」
痛々しげに見えた様で、大丈夫かと言われた。
むふふふ~
遠い遠いはなし~