学びあいの力 | 白ごはんに~うめぼし♪

白ごはんに~うめぼし♪

今はちょこっとパニック症候群。とそれによる開帳足・偏平足による足の痛みで思案中。
日々の小さな いろーんな事で元気を出そうとしてます。


白ごはんに~うめぼし♪


関西地区の番組 4月4日の放送から

『スーパーアンカー』

http://www.ktv.co.jp/anchor/today/2011_04_04.html#02


■障害児も健常児も一緒に “学びあい” の力


特集は大阪のある公立小学校の取り組みです。
障害のある児童と健常児が常に同じクラスで学ぶことで、
児童たちにめざましい効果が表れているといいます。

大阪市立南住吉大空小学校。開校して5年の新しい小学校です。



4年生の算数の授業です。 (授業風景)

ここでは重度の自閉症や、発達障害の児童がともに学習しています。
健常児は教科書に沿って担任が通常の授業を行います。


障害児は担当の教師やボランティアが関わりながら、能力に応じた学習を行います。
国語や算数などは障害児を特別支援学級に抜き出して指導する学校が多い中、
大空小学校は常に同じ場で学びあうことを重視しています。


【木村泰子校長】
学校が今までのような閉ざされた、すごく守られたそういうものではなくて、学校=
ミニ社会でなかったらいけない。それが一番の原点。
違う友達がとても大きな声を出して、
その声が授業の邪魔になって学習ができない、これを○とみるか×とみるかですよね。
同じ場で学び合ってる健常と呼ばれる子どもたちは、どれだけ友達が動こうと声を出そう
と集中して自分の学習をする。そこに気が付いたらものすごく集中力がついてきている」


(学力テストで全国平均を大きく上回ってます)


発達障害の児童の中には、じっと座っているのが苦手な子も少なくありません。
そんな中、集中力を身につけた健常児は学力テストで結果を出しています。
低迷する大阪の中で、国語も算数も全国平均を大きく上回っているのです。



【市場達朗教頭】

「ここにきて最初、子どもがワーキャー言ってる教室を見たときに、これって授業が成立
するの?っていうのが第一印象でした。でも見てると子どもらは一切それに関係なく授業
に集中してる。その空気を支援の必要な子も感じて落ち着くというのを目の当たりにして
びっくりしました」

   (授業風景)

障害児を複数抱えるクラスの授業は担任一人ではこなせません。

校長の木村さんはボランティアスタッフに混じって常に教室のサポートに回っています。
3年生の授業は2ケタのかけ算まで進んでいますが、あやめちゃんは今、九九をマスター
しようと懸命です。


【あやめちゃん】「3×1=3 3×2=6…3×9=27 できた!」
【クラスメート】「すごい!」
【あやめちゃん】「覚えたらみんなが拍手くれるからうれしい。幼稚園の時とか拍手して
くれなかったけど、拍手されてすごい楽しかった。めっちゃうれしかった」


支援の必要な子どもの頑張りがクラスに刺激を与え、
健常児のやる気も引き出されていきます。





自閉症のゆうちゃん、4年生です。
授業と休み時間を区別し、集団に合わせた行動を取れるようになるのが今の課題です。

大空小学校は学期ごとに全員でつくるコンサートを開いています。
じっとしているのが苦手な子どもたちが緊張感と一体感を味わう貴重な学習の場です。
ゆうちゃん、たまらず列を離れてきました。
これまでのコンサートで列を離れずにやり通したことがまだありません。
校長は一切構わないように教師たちを指導しました。


  舞台上から列を離れて体育館を歩きまわるゆうちゃんだったが、

  誰もかまってくれないので、自分から又 列の中へ戻って行きました。




ゆうちゃん、自らの意思で自分の位置に戻りました。
ともに学ぶ中でなければ身に付かない力だと言います。


【木村泰子校長】
「あれが周りの関わりとゆうちゃんの可能性。
ゆうちゃんは今現在この授業に参加できる力を持ってるからストップをかけた。
そうしたら先生が動かない。ゆうちゃんが考えたのは誰も来てくれないから自分から
出てきた。これが彼が培ってる力。今までやったらウェーンて泣いてた。」




コンサートで子どもたちは自分のやりたい楽器にチャレンジしています。
コンサートを成功させたいという気持ちが強く、休み時間も惜しんで練習に励みました。
そして行われた全体学習。
彼らの演奏にはまだ欠けているものがありました。
ゆうちゃんたちの動きに子どもたちが気を取られていたのです。



【木村泰子校長】
ゆうちゃんたちの分まで頑張れ、言ってるのと違うで。
あの子たちはあの子たちできちっと自分の学習をしています。
自分はそんな中でどれだけ
自分の出す音、自分のやるべき責任、自分のやることにすべてを集中してできるか。
どんな音が聴こえようと何しようとみんなが一生懸命になってる音は美しく聴こえます。
でも、心の中であれ?って思った時にみんなの音は濁ってる」



校長の言葉も目もいつも子供たちに向かってる。

言葉にいつも力があって明るい♪



大空小学校の健常児がなぜ伸びるのか。
このハーモニーが、誰一人欠けても成り立たないということを全員が知っているからです。
ゆうちゃんも初めて、最後の曲まで歌いきりました。



大空小学校の手探りの実践は目に見える形として表れ始めています。



これだけの事が出来るのは校長と共に動く人達がいるからだと思った。

一人 頑張る先生がいても、なんだかんだで、潰されていくものだ。

しょーもない保身や消極性で、、、


でもトップの校長先生だから (*^。^*)


あと2・3年でいなくなってしまう木村校長先生を惜しむ声も大きい。



どんな先生に出会い学んでいくかは、とっても大きなことだ。

学校がいかに大切な場なのかってことを、あらためて感じた。



こんな学校に入れた子どもたちは幸せだ。