ベンチに寝転がって空を仰いだ



普段38度を記録する猛暑だが、


夕方18時


風が心地いい


変化する雲


変わりゆく空の色



これが地球という遊び場



忘れていた


小さい頃に感じていた空の美しさ


何もかもが新鮮で楽しくて


全てのものがワクワクのおもちゃ箱


空の美しささえずっと見てられた



いつのまにか、空を見ることを忘れ


ボクたちは部屋に篭り、この小さな長方形に意識を落とした


意識が自分にない感覚


外のものに向ける


自分ではない何かを求めている



苦しさ


現実を突きつけられる


周りが華やかに見える


なんで自分は


そうやって周りと比較する



忘れてしまっていた


自分に意識を持つこと


こんなにも世界が美しいこと



子供が楽しそうに笑うのは


この世界の美しさを感じる力を持っているから



ボクらがかつて持っていたように



子供だけが持っているわけじゃない


ボクたち大人だって持ち合わせている


それを使うか、また小さな長方形に落とすか



ただそれだけなのだ



子供だった頃のように


身体全体で自然を感じよう


感覚が研ぎ澄まされる



ボクたちは本当は全てもっているのだから