楽しい折伏で幸福に
今度、小岩支部長が更迭して、石田理事に九州に行ってもらうことになりました。九州の総支部長として、九州制覇の一手が伸ばされたわけです。
学会も、ここまで発展してまいりましたが、ここで幹部の皆さまにもよくよくお考え願いたいと思う。
さきほど、白木理事からお話もあったように、大講堂の建設もようやく形ができてきた。それで来年三月一日に落慶式を行ない、三月じゅう、皆さまに登山を願って、大講堂を見ていただきたいと思う。それにつれて、今、本境坊・観行坊・寂日坊・了性坊と、四つの坊の大改造を企画しております。これも三月の登山までには、りっぱな坊ができると思う。これで、総本山の坊はぜんぶ終わりです。
また地方の寺院ですが、大阪の石川住職が発心して、今度、広島にお寺が一軒できる。これも来月、十一月には入仏式が行なわれます。こうしてお寺は、東海道・山陽道に沿って、長崎にまでできた。あとは熊本と鹿児島につくらなければならん。まあ、総支部長も新たに任命されたことでありますから、九州のほうは、それでよいとして、北海道がまだ残っている。こう考えると忙しいものです。あまり折伏もしてもらいたくないような気持ちがしてくる。
ですから、純真な、あんまり手間のかからない折伏をしてください、あとは。功徳がでないと、ブーブー言うのがいるのです。手品ではあるまいし、きょう御本尊様をいただいたら、あすからおれはよくなるといったって、これは無理だ。金欠病なんか、七年待てと、こう言うのだが、待っていられないという。だが、そう無理を言わないで、ただひたぶるに御本尊様を拝んでおればいいのです、そうして楽しく折伏さえしておれば、自然によくなる。これは絶対なのだ。そういうふうに、おだやかに折伏してやってください。そして、日本じゅうの人をみんな楽しい笑顔にさせるようにやろうではありませんか。
とくに、幹部諸公は、来年の三月には、晴れがましい気持ちで御登山願って、末法本門の、大講堂、伝教の建てた迹門の講堂ではなしに、あなた方の手でできた末法本門の大講堂を、ひとつ、目のあたり見て、楽しんでいただきたいと思う。
昭和32年9月30日
本部幹部会
豊島公会堂