日本民衆の先駆たれ

 

 初代の会長は、青年が大好きだった。私も青年が大好きです。おおいにたのみとしている。現在の国情をみると、資本家の独占企業になっているし、労働者側も、先日の炭労のように騒ぎたてたり、労使でケンカばかりしている。まるで気違いが刃物をふりまわしているようなものだ。労使が、たがいに協力して国連を助けなければならんと思う。

 

 皆さんの双肩には、東洋の指導者として、人材としてたっていく任務がかかっている。きょう、北海道の青年の姿を見て、おおいに、たのもしさを感じている。日本民衆のさきがけとして立って行くことを願って、私の訓示にかえる。

 

昭和32年8月18日

北海道第一回体育大会

札幌円山陸上競技場