折伏に方法はない
なにゆえ新段階を作ったかについて、よくのみこめないものがいる。
二十六年五月に、会長になるのがいやだった。やたらに信者がふえると、まじめな信心をするものがいなくなってくる。そこで、りっぱな信心をするものが、半数になってもよいから、しっかり指導をしてもらいたい。
いまは、地区部長は、むかしの支部長の資格になってきた。むかしは、折伏をしろ、といわれて驚いた大幹部もいる。しかし、今日、こうやっているのは、ほんとうに苦楽をともにして戦ってきて、自分にとびこんできたからである。現在は、地区部長がそうなるときがきたのである。それが新段階なのである。
折伏の方法が、どうのこうのといっているが、方法なんかはない。ただひたぶるに、御本尊様を拝む以外にないのである。純真な信心をする以外に、方法はないのである。そして信心をりっぱにし、商売もうんともうける。折伏の手段、方法だとか、てれん、てくだなどはやめようではないか。そんな方法はないのだから、御本尊様をひとすじに拝みとおし、商売もうんとやる、という考え方をうえこんでいかなければならない。これが、新段階の闘争方針である。
地区部長全員が落伍することなく、広宣流布のときまでがんばって、広宣流布のときは、大いばりで、不開門をりっぱにあけようではないか。
昭和29年12月8日
第二回地区部長会
学会本部広間