持ちつづける信心

 

 金剛宝器戒というものがある。これは、御本尊様をいったん受けたものは、しょせんやめられないことになっています。

 退転ということは、進まざることで、やめたことではない。それから進まないということである。いったん受けたものは、一生涯、来世までも、御本尊様がしみこんで抜けようがない。同じ信心するのなら、功徳のある信心をしなさい。なまけてみたり、見ていないからと思わないで、ここまできたらあきらめて信心しなさい。それには、わたくしに自信がある。ほかの日蓮宗には、大御本尊様の教えがありません。日蓮正宗のほかは、日本にはない。仏立宗、立正佼成会とかいっても、だめです。あなた方のなかに、まだ信心の新しい方や、あるいは、信心をしても、ほんとうに、わからない人がいるでしょうが、仏立宗、佼成会でも、みな自分のとこがいいという。しかし、日蓮正宗以外、ぜったい、だめだという証明がある。

 

 それは、広宣流布の時がくる。きたときには、天皇陛下のお使いがくる。そのときに、紫宸殿の御本尊様がある。この御本尊様を、どこの宗派が持っていけますか。仏立宗、佼成会、身延、中山、池上にありますか。富士大石寺だけにあります。この御本尊様があるということひとつで、証明できます。これでもって、安心して、日蓮正宗の御本尊様を、たいせつにして拝みなさい。

 

昭和29年6月20日

向島支部第一回総会

修徳学園講堂

 

 

僧俗一致して

 

 日蓮大聖人様がご在世であらせられたら、いま、僧俗一致して、たとえささやかでも、なごやかな会がありま

したら、大聖人様から、おたがいに、おほめのことばをいただくと思う。真心と真心を打ち合わせることによっ

て、りっぱな僧俗一致の姿といえるのではないでしょうか。

 

 今月を契機に、僧俗一致を、得道さんも所化さまも、お寺のない御僧侶とも、手を握り合い、僧俗一致してや

ろうではないか。きょうは、心を許して、会合を始めたいと思う。

 

昭和29年6月26日

所化小僧さん招待会

学会本部