福運を開く信心をせよ
毎回のことではあるが、個人的な話し合いのつもりで聞いてほしい。みなさんがたの誠意で、このたび本部の買い取りが決定したことは、なんといっても喜ばしい。
次に、蒲田がいよいよ千世帯を突破し、蒲田の一地区が小岩を破っている。支部長、地区部長、班長といえども、小岩以下の支部の幹部は腹をきめよ。
ここに大きな問題がある。白木君は、あらゆる面で福運を受けている。長たる地位にありながら、闘争力のないものには福運が出ない。いくらみなさんが折伏しても、わたくしからは一銭も月給をやらぬ。いっしょうけんめい学会の大行進に助力してもあたりまえ、ヘマをやれば文句を言われる、ずいぶん気のどくだと思う。それでいやならよしなさい。
地涌の菩薩の棟梁たるわたくしと約束した眷属が必ずいて、働くことにきまっている。
しかし、あなたがたへのごほうびは、大御本尊様がきちんとくださる。かりに、いまわたくしが、あなたがたから聴講料をもらったとしても、たった二十万円のはした金です。大御本尊様からいただく功徳とは問題にならぬ。大御本尊様に、静かにお題目を唱え、自分の福運の開き方を願うだけの、班長、地区部長、支部長であってほしい。
次に、地方折伏については、全国制覇を考えると、地方へのばせば必ずだいじょうぶと思った。これを支部や地区で、みなまねし始めた。すこし、地元を忘れ過ぎてはいないだろうか。地方へ行かねば肩身がせまいなどと、考え違いをせず、支部や地区で計画して有効に労力を使えば、必ず倍の成果をあげるだろう。このことは学会ぜんたいとして反省してもらいたい。
昭和28年9月30日
本部幹部会
豊島公会堂