絶対の幸福をうる道

 

 世のなかは、正反の原理でなり立ち、貧富、強弱等、さまざまな生活をしている。いったい人間はなんのために生まれてきたのか。これを解決してくれるのが仏様であり、末法では日蓮大聖人様である。

 

 われわれは、ほんとうは、楽しむために生まれてきたのである。おしるこに、少量の塩を加えて甘味を増すごとく、苦しみがあるから楽しめる。そこで、ぜったいの幸福をうるためには、一閻浮提総与の大御本尊様を拝む以外に道はない。

 

 仏教は、生命を対象とした科学であり、科学は物を対象として研究されている。御本尊様は、われわれ人間を、ぜったいに幸福にしてくださる機械であり、この尊い御本尊様が、日本の国にあるにもかかわらず、拝まぬのはバカです。

 

 次に、邪宗を破折する方法をひとつ教えよう。広宣流布の暁、天皇が御本尊を拝みたいとおおせられたときに、日蓮大聖人様のおのこしくだされた御本尊様は、いったいどこにあるか。わが大石寺の御宝蔵に、紫宸殿御本尊様がきちんとまします。邪宗には、ぜったいない。

 

 最後に、日蓮正宗の御本尊様を拝めば、ぜったいに幸福になれる。朝夕の勤行と、年に六人の折伏をつづけたなら、一年後のきょうまでに、現在ある悩みは、必ず解決する。心に願いをたてよ。さあ題目を唱えよう

 

昭和28年9月20日

築地支部第二回総会

日の出学院講堂