話し合える仲に
杉並は、柏原、石田栄子、山浦の三人から出発し、わたくしの記念すべき支部である。
しかし、悲しいことに親しい間がらの人がじつに少ない。生活、事業等で話し合う人がない。さも信心しているように見せかけるものが多い。
前支部長は、寝ずによくがんばったが、力およばなかった。だから、かわいい子に旅をさせることにした。しかし、支部長の替りがいないので、本部にとってだいじな柏原君を、半年か一年、杉並へ送るから、早く後任者ができるよう、信心を励んでもらいたい。
十五年も信心すれば、みんなわかる。その証拠は、小泉筆頭理事を見よ。
次に、困ったら金を貸してもよいということは許せない。また怨嫉が多いそうだが、婦人訓をよくお読みなさい。
杉並の班長たちは、自分が日蓮大聖人様にでもなったようにふるまうそうだが、こんなインチキはぜったいにやめなさい。
生意気いうようだが、戸田は、みなさんの謗法を、いっさいわが身に背負っていく覚悟です。わたくしの命に背かぬように。地区部長、班長は、いつでも功徳を受けて、わたくしと話し合える仲になってほしい。
昭和28年6月17日
杉並支部第二回総会
日蓮正宗中野教会