本尊流布の時きたる
本日のこの幹部会の盛会なるを見て、いよいよ本尊流布の時きたれりとの感を深くした。いかに御本尊様を求める声が高まってきたかを、しみじみと思う。
しからば、この一か月間に、どれほどの人を救ったか、いかなる法の布施をしたか。この数字を見るとき、仙台支部が、とくに目だっている。支部長が立ち上がって一年半、千五百世帯以上の会員を獲得し、蒲田支部を相手に闘争を展開し、誠実にして、しかも熱意のある指導に当たっている。
地方支部のこの活躍に対して、在京支部長がモタモタしていたのでは、御本尊様にまことに申しわけがない。
大阪支部においても、目標は仙台支部なりと奮い立ち、打って一丸となって、民衆の救済に立ち上がっているのである。
折伏は、あなた方のため、悩めるもののためである。折伏活動のさかんな地区、支部では功徳が充満し、不振の組、地区には苦しみの声が高い。どうか、不幸なもののために立ち上がってもらいたい。
昭和27年11月27日
本部幹部会
東京教育会館
絶対の信心に立て
開目抄下(御書二三二ページ)に、
『詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん、身子が六十劫の菩薩の行を退せし乞限の婆羅門の責を堪えざるゆへ、久遠大通の者の三五の塵をふる悪知識に値うゆへなり、善に付け悪につけ法華経をすつるは地獄の業なるベし、大願を立てん日本国の位をゆづらむ、法華経をすてて観経等について後生をごせよ、父母の頸を刎ん念仏申さずば、なんどの種種の大難・出来すとも智者に我義やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるベし、我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず』
と、日蓮大聖人様がおおせられているが、『詮ずるところは天もすて給え、諸難にもあえ身命を期とせん』これほど強く、日蓮大聖人様が、われわれ末法の衆生を救われんためのご確信であられる。
いま、われわれは、正宗の信者として、御本尊様にお目通りし、わが心とし、仏にご恩を報じなければならない。
ひとり残らず功徳をいただき、この歓喜を、人類の幸福のために、断固として尽くされんことを願う。
いま、ここに、悩みある人がおれば、五座三座の勤行をし、一年間折伏をつづけ、それでも悩みの解決しないとすれば、わたくしが、この身命を捧げよう。
みなさまも、わたくしに負けぬよう、ぜったいの信心に立ち、折伏に邁進していかれますよう望みます。
昭和27年12月7日
創価学会第七回総会午前
中央大学講堂