来年は徹底的な訓練
ことしは、講習会参加人員が多く、四か所の宿坊に別れるなど、そうとうの混雑が予想されていたが、みな統制ある団体行動をとって、元気に下山できたことは喜ばしい。とくに、男女青年部が敏速な行動によって、輸送に、伝達に、整理に、万事たのもしい活躍を示してくれたことは、会の円滑を計るのみでなく、ひじょうにうれしいことであった。
なんといっても、御本山に登り、親しく大御本尊様を拝まなくては、本物の信心にはなれない。こんなありがたい御本尊様を、わずかな御開扉供養で拝むことのできるのは、当本山であればこそであり、誠にもったいないことである。今後も、できるだけ多くの会員を登山させるよう、計画を立てたいと思っている。
ただ、残念に思ったことは、多人数のために、学会再建当時の講習会にみられた、きびしい教育、訓練のできなかった点であるが、来年あたりは、教学を中心として、闘士養成のための、徹底的な訓練の講習会を行なってみたいと考えている。
昭和27年8月5日
夏季講習会
総本山大石寺
地方折伏について
今度の地方折伏は、成功とはいえない。失敗である。講演会一本をたよりにせず、折伏の総くくりに、講演会をすれば生きてくる。
勝敗は別として、わたくしは愉快である、また、全国作戦に五十万円要した。財務部員に感謝いたします。
昭和27年8月30日
本部幹部会
神田旧学会本部