幹部は指導力をつけよ

 

 わたくしのところへ、愚癡を言いにくるものがいるが、幹部は指導力がなくてはならぬ。これには、教学をきっちりと身につけ、御本尊様には、ぜったいに功徳があるという確信に立って、いかにして幹部を養成するかを心がけねばならない。

 

昭和27年7月30日

本部幹部会

神田旧学会本部

 

 

一日も早く楽土建設せん

 

 五日間も、この夏季講習の席上において、御法主猊下より、ありがたいご法話をいただいたことは、いままでにみられなかった。その御法主猊下のご慈悲に対しても、人々にこの正宗を伝えしめ、一日も早く、平和な楽土を建設すベきである。御本尊様の功徳は、けっしてことばや口では言われぬ。信心弱くしては願いはかなわぬ。

 

 また、御本尊様の用を果たさずしては、利益はいただけるものではない。願いのみして行をせぬ、といったような横着な信心では、けっして願いはかなわぬ。宝の木の植わっている畑を粗末にせず、わが己心の妙法蓮華を本尊とあがめたてまつって、ますます強盛な信心を続けてゆくように望む。

 

昭和27年8月5日

夏季講習会

総本山大石寺